国連広報センター ブログ

国連のさまざまな活動を紹介します。 

国連広報センター(UNIC)インターンで学んだこと

 

こんにちは。国連広報センターで2017年9月から12月まで、3ヶ月インターンをしていた、山田奈菜実です。私は多摩美術大学を卒業後、アイルランドで留学をし、その後この国連広報センターのインターンとして働かせていただきました。国際機関の広報という立場に短い間ですが置かせてもらい、様々なことを学ばせていただきました。

 

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インターンは毎日、日本語6社、英語2社の新聞を読むことから始まります。国際関係のニュースをメインにクリッピングをすることで、自身の知識を莫大に増やすことができます。また、その際に他の様々なバッググラウンドを持ったインターンのと、国際問題についての各々の意見を交換し、時には議論することで、多角度から物事を考えることが出来ます。

 

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毎朝の新聞作業は、国連が扱う国際問題を正確に知るためにも大切な作業です

 

新聞が終わった後、インターンは各々自分の業務に移ります。例えばメディアモニタリングという、主に日本で国際的な出来事が起こった時に、紙の新聞だけではなくインターネットやテレビや共同通信社など様々な媒体から、ニュースを調べる作業です。報道の仕方の違いや取り上げられ方の違いを感じ、比較することは大変勉強になりました。

 

国連広報センターのインターンは学部生からも受け入れているので、他の国連機関のインターンより、バックグラウンドに多様性があります。時にはお互いの知識を共有しあいながら、国連に限らず様々なことを語り合います。いつも4、5人のメンバーで成り立つインターンたちは笑いが絶えません。

 

また、私は美術大学卒業ということで、国連広報センターにおける様々なグラフィックやアートといった観点からも物事を見させていただきました。TwitterFacebookの広報活動に携わらせていただいたり、広報活動の画像やヘッダーも制作させてただきました。

 

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SDGsクッキー。手書きで描かれた17の目標が美しいです。

また、国連広報センターには様々な配布物があります。国連の基本を教える「国連の働き」や「SDGsナマケモノにもできるアクションガイド」、国連の定期刊行誌「Dateline」…。1つ1つの資料に目を通すだけで、国連についてより深く知れます。職場のふとした所にも、知識が溢れているのです。

 

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国連広報センター発行の刊行物。国連大学1階でも手に入れることが出来ます。

深く学んだ物事の1つとして、国連が2020年までに掲げている目標「持続可能な開発目標~SDGs」があります。その目標について、企業の方や民間の方から毎日くる様々な質問に応対するのもインターンの仕事です。おかげでSDGsについて、国連の中の立場から深く知ることが出来ました。

  

 私がインターンとして携わった期間は、特にイベントやゲストが多い時期でした。国連NY本部から事務総長アントニオ•グテーレス氏がお見えになり実際に講演を聞き、加えてお会いする機会にも恵まれました。この機会を設けてくださった職員の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。 

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右手前、アントニオ・グテーレス国連事務総長インターン。日本記者クラブにて。

 

また、その他にもアミーナ・J・モハメッド国連副事務総長や、マーヘル・ナセル国連広報局アウトリーチ部長がおいでになって講演会とレセプションに参加させていただく機会もいただきました。

 

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アミーナ・J・モハメッド副事務総長とUNICの職員と

 

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マーヘル・ナセル国連広報局アウトリーチ部長とインターン

 

イベントでは、SDGsフォトコンテスト2017の運営をさせていただきました

フォトコンテストについて知りたい方はこちら。

http://www.unic.or.jp/news_press/info/26339/

 

国連ニューヨーク本部のニュースにも取り上げられました。

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=57955#.WkNt5WK0OMl

bit.ly

 

このイベントは職員の方1人とインターンによって運営されました。

審査をはじめ、受賞者の連絡、受賞作品の翻訳作業、商品手配や当日のプレゼン資料もすべてインターンの仕事でした。

 

私はNikon様と一緒に、受賞作品を扱った大きなパネルを作らせていただきました。

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制作した作品パネル。ここで使われる日本語の翻訳作業もインターンが担当しました

このパネルは現在上智大学が所有しており、申し込みさえすれば無償で貸し出しもできます。興味のある方は是非上智大学の広報室に連絡をしてください。

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上智大学でのフォトコンテスト展示(2017年12月14日)


 

受賞後は朝日新聞をはじめ、Japan TImesなど多くのメディアに取り上げてもらいました。

 

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2017年12月31日 朝日新聞朝刊


 

また、大賞受賞者のルイスさんをブラジルからお呼びする機会を設けました。はじめは緊張していましたルイスさんは、授賞式を経て会話を重ねるうちに写真の話やコツなど様々なことを語ってくれるようになりました。

ルイスさんとインターンのインタビューはこちら。

http://blog.unic.or.jp/entry/2017/12/08/153326

 

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カメラをいじる著者

 

国連広報センターのインターンは、一言では書き表せないほど、様々な出来事に溢れた3ヶ月間でした。

またビジネスとして英語を使う職員の方々の語学力と専門性の高さに驚き、その仕事を拝見させていただくことで大変勉強になりました。

国連広報センターの職員のみなさん、そしてインターン仲間のみんな、本当に素晴らしい時間をありがとうございました。

 

2017年12月27日 インターン 山田奈菜実

 

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