国連広報センター ブログ

国連のさまざまな活動を紹介します。 

新シリーズ「みんなで乗り越えよう、新型コロナパンデミック:私はこう考える」がスタートします

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“一人ですべてを解決することはできないが、誰にでも何かできることがある” (Illustration by Fran Bennell)

親愛なる日本の皆様

新型コロナウイルス感染症(COVID-19) パンデミックによる外出制限が続く中、皆さま、ご無事にお過ごしでしょうか。

今、私たち人類社会は第2次世界大戦後最大の危機の渦中にあります。今回の危機は、日本が経験したバブルの崩壊やいわゆるリーマンショックという世界的な金融危機とはスケールやインパクトが異なります。このパンデミックは医療保健・公衆衛生上の地球規模の危機であるだけでなく、経済、社会、文化、地球環境、国際関係などすべての分野に深遠な影響をもたらしています。パンデミックによって、様々な意味で私たちの社会の脆弱さが露わになったとも言えるでしょう。一人でも多くの命を救い、脆弱な立場の人々に最大限の配慮しつつ、この危機を乗り越えなければなりません。そして、COVID-19後の世界を見据えて、私たちの国や世界をどのように再建するべきなのかを考えなければなりません。そして、COVID-19後の世界は、明らかになった社会の課題や脆弱性に対処し、より強靭なものであるべきです。

この度、このような問題意識を共有する私たちは、それぞれの経験や知見を持ち寄り、個人の立場で考えていることをメッセージとして発信し共有する場を設けたいと考えました。基本的に海外をベースに活動している私たちですが、祖国日本もこの危機を確実に乗り越え、COVID-19後にはより強靭な日本であってほしいと心から願っています。

私たちのメッセージが、日本の人々が心を合わせて危機に立ち向かいこれを乗り越え、COVID-19後の復興を考え、建設的な議論をするための参考になれば、と願っています。

この度、国連広報センターの本ブログ上で、「みんなで乗り越えよう、新型コロナパンデミック:私はこう考える」シリーズを立ち上げることになりました。国連の公式の広報活動ではなく、広く様々な分野・立場の方々から寄稿をお願いしていく予定です。微力ながら日本社会にとって一助になることを願っています。

 

共同呼びかけ人(五十音順):

石井菜穂子 地球環境ファシリティ(GEF)統括責任者(CEO)兼議長(ワシントン)

大島ミチル 作曲家(ニューヨーク)

中満泉   国連事務次長・軍縮担当上級代表(ニューヨーク)

根本かおる 国連広報センター所長(東京)

本田桂子  コロンビア大学多数国間投資保証機関(MIGA)前長官(ニューヨーク)

水鳥真美  国連事務総長特別代表(防災担当)兼 国連防災機関長(ジュネーブ