国連広報センター ブログ

国連のさまざまな活動を紹介します。 

広報誌Dateline UNがリニューアルしました!

初めまして、広報担当の岸田です。国連広報センター(UNIC)では主に、プレスリリースの作成やウェブのコンテンツづくり、広報誌 Dateline UN(デートライン・ユーエヌ) の編集などを担当しています。

その Dateline UN がこのたび、初リニューアルしました! 発行開始が1999年5月ですから、実に15年にして初めての“新装開店”となるわけです。今日は、4月上旬に配布が始まる新しいデザインのVol.86 (通算第86号)について、短くご紹介します。

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何とも愛らしい赤ちゃんの寝顔に、思わずため息が出てしまうような表紙の写真。でも、実はこの赤ちゃん、内紛の続く中央アフリカ共和国の空港クリニックで生まれました。世界には、母親が無事に出産することが当たり前でない国・地域がまだ数多くあります。世界では、1年に100万人以上の赤ちゃんが生まれたその日になくなり、300万人近くが生後1カ月もたたないうちに死亡するという厳しい現実があります。

巻頭記事の「2014年は中身の骨格を決める年」では、ミレニアム開発目標MDGs)の達成と気候変動交渉の妥結という節目の年を翌年に控えた「今」、国連が最優先課題にどう取り組んでいるかをお伝えしています。

今回、Dateline UN をリニューアルする大きな目的の一つは、世界が直面する課題をいかに自分に引き寄せて感じてもらえるようにするか、という点です。国連の幅広い取り組みを、読者の皆さまによりわかりやすくお伝えする上で、インパクトのある写真やイラストなどを駆使した誌面づくりを心掛けていきます。

同時に、「ひと」を切り口にした国連の活動紹介にも更に力を入れていきます。新コーナー「Working for the UN」では、世界各地で活躍する日本人職員へのインタビュー記事や、職員からの寄稿をご紹介。現在取り組んでいる仕事や自身のキャリア・ヒストリー、ワーク・ライフ・バランスを保つ秘訣などを、たっぷりと語ってもらいます。国連職員の採用に関するアドバイスも満載ですので、将来国連で働くことを目指す方は必読です!

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このほか、UNICが主催するイベントなどの開催報告もこれまで通りお伝えしていきます。Vol.86 では、「国際女性の日」を記念するイベント「STOP! 女性に対する暴力」を、インターンによるレポートという形で報告。また、「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」に関連して行ったドキュメンタリー映画上映会のミニ・レポートも、海外出身のインターンが日本語で伝えてくれました。このように、Dateline UN はUNICでインターンシップを体験する若い人々にとって、広報業務を実践的に学ぶ大切な場となっています。

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国連が定める国際デーや国際年も、広報誌で長く取り上げているテーマの一つです。特定の日や、ある1年を通じて一つのテーマを設定するということは、そこに「国際社会が関心を持ち、取り組むべき喫緊の課題が存在している」ことを意味しています。2014年は4つの国際年に指定されているほか、今年から4月6日が「開発と平和のためのスポーツの国際デー」として新たに加わりました。その背景をわかりやすく説明してみました。

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そしてDateline UN を締めくくる大切な裏表紙は「根本かおる所長の国連だより」。UNIC所長として日々、数多くの出会いを重ねる中から、特に印象に残ったシーンをご紹介します。最新号Vol.86では、日本出身の唯一の国連ピース・メッセンジャーとして活躍するバイオリニストの五嶋みどりさんにフォーカス。昨年末にミャンマーを訪れ、音楽の力を通じて平和のメッセージを届けるみどりさんの素顔をお伝えしています。

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駆け足でご紹介したリニューアル最新号ですが、ぜひ手に取ってじっくりお読みいただけることを願っています! 配布は主に、UNICが主催あるいは協力する各種イベント会場で行っています。国連大学ビル1階の資料コーナーにも常にご用意していますので、お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

最新号を含め、Dateline UN のバックナンバーは Vol.1からすべて、以下のURLからダウンロードできます。こちらもぜひ一度ご覧ください。

http://www.unic.or.jp/news_press/info_materials/dateline_un/backnumber/

新しくなった Dateline UN、これからもどうぞよろしくお願いいたします!