連載第2回 「難民・地域住民 統合型の居住区」という新しいモデルを、チーム力で推進(中)
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新しい支援モデル実施を国連のチーム力が後押し
トゥルカナ県からの土地の提供を受けて、ヨーロッパ連合から提供された資金をベースにカロベィエイ居住区が開設され、小さな規模でスタートしたのは2016年。拡張するにあたり、難民支援について調整役を担う国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、居住区の計画作成に都市計画の専門的な知見を持つ国連ハビタット(UN Habitat; 本部ナイロビ)を招き入れました。開発中心の国連機関である国連ハビタットも、2008年から積極的にアフガニスタン、イラク、シリア、ソマリアなど紛争の影響下にある国々で人道支援と開発のギャップを埋めようとする支援活動に取り組んできました。今回の参画はこの大きな流れをくむものです。
キャンプに壁やフェンスはつきものですが、国連ハビタットが計画に携わってできた居住区の周囲そして住まいの周りには壁はなく、開放型です。「通常の難民キャンプに比べると圧迫感がなく、ゆったりしている」というのが、居住区に足を踏み入れての最初の印象です。
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