所長の根本です。
国連には様々な国籍の、様々な才能を持った同僚が多く働いていますが、それを再確認したのが今月東京・広島・長崎で行われた国連合唱団による「平和と希望のコンサート」でした。
13の国出身の20数名の国連職員たちが日本を訪問し、忙しい仕事の合間を縫って練習を重ねたアメリカ、ベルー、イタリア、ロシア、イギリス、フランス、中国、中東、そして日本の歌をその国の言葉で届けました。
肌の色の違う国連の仲間たちが、色とりどりの民族衣装で、いろいろな言葉で歌う姿は、まさに「United Nations」。
さらに加藤登紀子さんをはじめとする日本のアーチストの皆さん、そして地元のコーラスグループの方々と共演し、人と人とをつなげるハーモニーの力を見せてくれました。
被爆70周年祈念、国連創設70周年記念の素晴らしいンサート、広島では8月6日、長崎では8月9日の原爆投下のその日に行われました。
長崎公演では、国連事務総長の名代として広島・長崎の平和記念式典でメッセージを届けたキム・ウォンス事務次長がフィナーレで挨拶に立ち、巣晴らしいコンサートを手作りで準備してくださった実行委員会の方々に感謝の気持ちを伝えるとともに、国連合唱団のメンバーに対して「皆さんのことを誇らしく思う」と激励の言葉をかけました。
私はキム事務次長の横で、彼が感動で興奮しているのを感じながら通訳していました。
キム事務次長に同行する形で広島・長崎の式典に参列し、日本出身の国連職員として背筋が伸びる気持ちになりましたが、このコンサートでは、ダイバーシティーの素晴らしさと音楽の「力」を実感。忘れがたい公演となりました。