連載第3回 トゥルカナで見た、新世代型の国連のチーム力(下)
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合同で活動することの効果
前回、国連諸機関が一丸となった「Delivering as One」という基本姿勢について見てきました。日常の活動のレベルでは、チームとして一緒に関係者を訪問して意見交換する中で、それぞれの知見が補完されます。例えば、国連WFPが私を案内してくれた女性グループは穀物の製粉を事業化し、最近では栄養補強を行う機材を導入して栄養強化して製粉することができるようになり、国連WFPに納入するまでに育っています。
このグループの成長ぶりには驚かされました。国連WFPとの契約を見せてもらうと、その取引額は数十万円規模万円で、現地では非常に大きな額です。さらに、この女性グループは、製粉担当ならびに門番として男性を雇い入れるまでになっています。同行していたUN Womenの職員がこのグループに感銘を受け、ワークショップなどでスピーカーを務めてほしいと女性グルーブに連携を持ちかけていました。
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