国連広報センターインターンの仲本真理子・大和愛采・飯干ノアです。
NHK日本賞と国連アカデミック・インパクトのメンバー大学である上智大学が主催する、国連広報センター後援の特別シンポジウム「異文化理解とメディア」が6月19日に開催されました。本シンポジウムは、上智大学の国連Weeksの一環として、国連創設70周年とNHK日本賞50周年を記念して行われました。上智大学の学生のみならず、一般の高校生から教職員まで来場し、盛況を納めました。
パネルディスカッションの様子
日本賞は、教育・教養番組作品を世界各地の放送機関から募集し、その作品の内容や教育性を審査するNHK主催の国際番組コンテストです。本シンポジウムは、2013年日本賞グランプリ受賞作品「Cultural Shock」の上映から始まりました。本作品は、ジプシーと呼ばれてきた移動民族のロマの血を引く大道芸人ラシードと、イタリア人の大学生アニェーゼが、ラシードのルーツとアイデンティティを探しにバルカン半島を10日間旅をする姿を追った、ドキュメンタリー映画です。
橋本 典明日本賞事務局長
作品上映に続き、モデレーターとして音 好宏上智大学メディア・ジャーナリズム研究所長を迎え、パネリストとして根本 かおる国連広報センター所長、竹中 千春立教大学教授・2013年NHK日本賞審査委員、廣里 恭史上智大学グローバル教育センター長・総合グローバル学科教授、阿部 るり上智大学新聞学科准教授が、異文化理解に果たすメディアの役割について、議論しました。パネリストそれぞれ、、国境を越えて異国の人々と繋がることのできるSNS、メディアが人々に異文化のイメージをもたらすこと、そして異文化理解において少数派(マイノリティ)の立場に置かれた人々の気持ちをイメージすることの大切さなどについて言及しました。
根本 かおる国連広報センター所長
(左)竹中 千春立教大学教授・2013年NHK日本賞審査委員、(中央左)根本 かおる国連広報センター所長、(中央右)廣里 恭史上智大学グローバル教育センター長・総合グローバル学科教授、(右)阿部 るり上智大学新聞学科准教授
今回のシンポジウムは、国際関係、メディア研究、そして開発教育の分野で活躍している方々のお話を聞くことができ、メディアが良い意味で異文化への理解を深めること、そして悪い意味で偏見や先入観を人々にもたらすことについて、深く考えさせられました。インターンとして、国連の広報活動に日々携わる者として、身が引き締まる思いがしました。
シンポジウム後に高校生と話す根本 かおる国連広報センター所長