こんにちは。所長の根本です。
今年は国連デーのイベントを、東京を離れて福岡で、九州大学の皆さんと10月26日に一緒に開催しました。九州大学は国連と大学とのネットワーク「UNアカデミック・インパクト」の参加大学です。ノーベル平和賞を受賞したバングラデシュのムハマド・ユヌス博士と連携してソーシャル・ビジネスを推進しようとする「九州大学ユヌス&椎木ソーシャル・ビジネス研究センター」が中心になって、この日のイベントを企画していただきました。
「福岡から、若者の手で、世界をちょっと明るくしたい」をテーマに、ポスターデザインや、企画、運営、司会もすべて学生たちが担当。レクチャーあり、パネル・ディスカッションあり、ダンスあり、パフォーマンスあり、そしてソーシャル・ビジネス・デザイン・コンテストありの、盛りだくさんの内容で、パネル・ディスカッションでモデレーターを務めた私も、一日とても楽しませていただきました。
コンテストの優勝者は、「エコ洗剤プロジェクト」。環境にやさしい洗剤を普及させることで水質汚染を改善し、営業・販売を障がいを持った方々に担ってもらうことで障がい者の雇用につなげる、という課題設定が明確で、とても印象に残っています。優勝者はマレーシアで行われるグローバル・ソーシャル・ビジネス・サミットに派遣されることになっています!
基調講演を行った国連本部人事局アウトリーチ・ユニットのジョン・エリクソンユニット長は、国連でのキャリアを目指す学生たちからたくさんの質問を受け、大人気でした。今回の来日で、東京・大阪・福岡で採用に向けた説明会を行ってきましたが、「日本の若者たちの熱意と意欲に確かな手ごたえを感じた」と話しています。
国連の活動も、ソーシャル・ビジネスも、自分たちの力で、ほんの少しでも社会を良くしたいという同じ方向性を持っている - そんな思いを新たにさせてくれるイベントでした。
翌日には福岡市総合図書館主催の「九州国連寄託図書館 福岡市移管25周年記念 講演会」でお話させていただきました。会場の皆さんから安保理改革から女性の権利、難民問題まで、多岐にわたる質問をいただき、意見交換する機会に恵まれました。その街の空気を吸って、その場の雰囲気を共有しながら触れ合うことができるのが、地方出張の楽しさです!
画像左から矢野善弘図書サービス課課長(九州国連寄託図書館担当)、北﨑博三部長、根本かおるUNIC所長、久池井良人館長、稲永えり子国連専門員