こんにちは、鉢呂健太です。今年3月に京都大学法学部を卒業した私は、8月からエディンバラ大学大学院修士課程(国際社会学専攻)への進学が決まっています。そしてその間の4か月、国連広報センター(UNIC)でインターンとしてお世話になりました。
インターン期間中の業務は多岐に及びますが、中でも印象深いのは、6月9日・10日に開催された「国連中東和平国際メディア・セミナー」です。国連本部広報局が毎年1回、世界各地で開催するこのセミナーは、今年7年ぶりに日本で開催されました。UNICにとっても非常に大きな事業でしたが、インターンの私も、日本人登壇者との事前連絡、セミナー資料原稿の編集、本部との国際電話会議への参加、会場のロジスティックスの管理、当日の登壇者の通訳など、沢山の業務に携わらせていただきました。
このイベントのために日本に駆けつけた、世界の主要メディアで活躍するジャーナリスト、中東各国を代表する大使、世界各地の高名な学府から集った研究者、最先端の作品を世に送り続けるインフォグラフィック・デザイナー。30名にも及ぶ多彩な登壇者からお話を伺い、交流することができたのは、私の一生の財産です。また、ピーター・ラウンスキ=ティフェンタール国連広報担当事務次長を始め、ニューヨークから来日した国連本部職員らは、自身らの様々な経験を熱く語ってくれたばかりでなく、私たちインターンの声にも熱心に耳を傾けてくれました。
「国連中東和平国際メディア・セミナー」にて。左から、筆者が通訳を担当したインフォグラフィック・デザイナーの徳間貴志氏、国連本部職員のシャイマー・エル=アンサーリー氏、筆者。
また、私のインターンは、「国連訪問」事業を抜きにして語れません。国連訪問は中高生を対象とした事業で、国連大学本部ビル内の見学と、UNICや国連の活動に関するプレゼンテーションを行います。私はその主担当として、教育機関からの問合せへの対応、各校の訪問の登録、当日の訪問の実施、SNS用の記事作成などを統括し、合計で20校ほどの訪問を受け入れました。インターンとはいえ、訪問の間は学生らにとって私が国連の「顔」。沢山の責任も伴う業務でしたが、同時にエネルギー溢れる学生らとの出会いを通じ、私も沢山の元気をもらいました。
国連大学図書館にて。「国連訪問」でいらっしゃった学生の皆さんに、国連総会決議書を紹介する筆者。
何もかもが初めての経験で、毎日が新しい発見と学びの連続でした。それら全てが私を成長させてくれ、インターンを終えた今、私の大きな自信となっています。そしてこのインターンを通じ、国際社会で自分はどのように活動していくか、沢山考えを巡らせることができました。このインターン期間中に出会った全ての人に、感謝申し上げます。そしてこれからも、UNICでの学びを胸に、精進を続けます。