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国連のさまざまな活動を紹介します。 

メディア出身のスメイル国連事務次長が見た日本

国連広報センターの根本です。

 国連広報局を束ねるアリソン・スメイル事務次長が11月12日から16日の日程で日本を訪問しました。世界およそ60ヶ所にある国連広報センターをはじめ、国連広報局全体を統括するトップの事務次長の訪日は2014年以来4年ぶりのことです。

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UN Communications Group (UNCG) Principal-Level Meeting の参加者とともに Photo: UNIC Tokyo/Takashi Okano

私たちは日頃多くの国連の高官の訪日を受け入れていますが、今回は直接のトップの訪日です。就任から1年あまりのスメイル事務次長にこの機会に会ってもらいたい日本の関係者も多く、分刻みのスケジュールでしたが、日本との関係を確かなものにする手応えのある訪日となりました。

訪日の最初のプロブラムとして、11月12・13日、スメイル事務次長の呼びかけで UN Communications Group (UNCG) Principal-Level Meeting が東京の国連大学本部で開催されました。

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国連諸機関の広報部門のトップが集まって国連システム全体に関わる課題の広報戦略について話し合う "UN Communications Group (UNCG) Principal-Level Meeting" が国連大学で開催。(11月12- 13日) Photo: UNIC Tokyo/Takashi Okano

これは毎年秋に国連諸機関の広報部門のトップが集まって国連システム全体に関わる課題の広報戦略について話し合う場で、今回は2019年に4年ぶりに⾸脳レベルで点検が⾏われるSDGsや、急速なスピードで進む気候変動、そして2019年1月1日から新たなセットアップでの実施が始まる国連開発システムのもとでいかに一体感と独自性とを両立させながら広報発信するかが中⼼となりました。

会議では2020年の東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会(Tokyo 2020)サステナビリティープランや、日本の学校現場でのSDGsの取り組みなど、日本ならではの事例について関係者から紹介してもらう機会もあり、世界中から集まった国連システムの広報責任者たちは日本でのSDGsの浸透に目を見張っていました。

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東京オリンピックパラリンピック大会組織委員会(Tokyo 2020)のサステナビリティープランを説明する河村裕美 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会PRセクレタリー兼役員室特命担当部長

UNCG会合後の14日から16日には、「SDGメディア・コンパクト」の創設メンバーである日本テレビ朝日新聞日刊工業新聞のトップと懇談しました。

インタビューも受けましたが、これらメディア各社との対話は、やはりジャーナリスト出身だけあってスメイル事務次長にスイッチが入り、大変活発な意見交換となりました。

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「SDGメディア・コンパクト」への参加に関する調印式が日本テレビ行われ、そらジローも参加(上2枚)。朝日新聞(左下)、日刊工業新聞(右下)のトップとの懇談 photo: UNIC Tokyo/TakashiOkano

また、2019年から2020年にかけてIPCC第49回総会、G20サミット、TICAD VII、コングレス、東京オリンピックパラリンピック大会と世界の注目が集まる国際的な行事が相次いで日本で開催されるのを控え、スメイル事務次長は山田賢司外務大臣政務官を表敬し、地球規模の課題について国連として日本と連携して発信に努めたいとの意向を伝えました。

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山田賢司外務大臣政務官を表敬 Photo: UNIC Tokyo/Takashi Okano

YouTuberとしてまるで伝道師のようにSDGsについて広めてくれているハロー・キティーとも、とても楽しいやり取りができました。

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サンリオ本社を訪問。キティちゃんの歓迎を受けました。ハローキティ(中央)スメイル事務次長(右)根本かおるUNIC所長(左) Photo: UNIC Tokyo/Takashi Okano

さらに、14日には国連とTokyo 2020 とのSDGsの推進協力について基本合意書をTokyo 2020の武藤敏郎事務総長と署名しました。

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11月14日、東京2020大会を通したSDGsの推進協力に関する基本合意書に署名。アリソン・スメイル事務次長(左)武藤敏郎 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会事務総長(左) Photo: UNIC Tokyo/Takashi Okano 

スメイル事務次長は「今回の基本合意書は、国連が東京2020と連携し、アスリートたちが残す記録だけでなく、大会をいかにして革新的な責任ある方法で運営するかという点についても光を当てることを可能にするものであり、私はこれに署名できることを誇りに思っています」と語るとともに、使わなくなったスマホを大会のメダル・プロジェクトに寄贈。

そして、「やめよう、プラスチック汚染」との願いを込めて、SDGsのロゴ入りのマイ・ボトルを武藤事務総長にプレゼントしました。

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使わなくなったスマホを大会のメダル・プロジェクトに寄贈(左)。互いにギフトを交換、武藤事務総総長からはTokyo 2020のマスコット「ミライトワ」と「ソメイティ」を、スメイル事務次長からはSDGsのロゴ入りのマイ・ボトルを贈呈(右)

スメイル事務次長たっての希望で実現したのが、広島訪問でした。

国連のニューヨーク・ジュネーブ・ウィーン本部の見学コースには核軍縮を含む軍縮展示コーナーがあり、世界から集まるツアー参加者に説明を行う国連のガイドたちについて、広島市が昨年から広島の実地で研修を行っています。スメイル事務次長は松井広島市長、田辺広島県副知事らを表敬して直接謝意を伝えました。

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松井一實広島市長への表敬(左)被爆者の小倉桂子さんとの面会(右) (写真提供:広島市

さらに、平和資料館、追悼平和祈念館を訪問して被爆の実相に触れ、原爆慰霊碑で献花を行うとともに、被爆者の小倉桂子さんから英語で直接体験についてうかがう機会を得ることができました。

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原爆慰霊碑での献花(左)広島平和記念資料館を訪問(右) Photo: UNIC Tokyo/Kaoru Nemoto

日帰りの強行軍での広島訪問でしたが、歴史学を専攻し、長くドイツでの取材に携わったスメイル事務次長にとって、忘れえない体験となりました。

国連広報センターのチームと意見交換し、チームを激励してもらうと同時に、過密スケジュールの間隙を突いて浅草や明治神宮に案内し、東京のトラディショナルな側面にも触れてもらうことができました。

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浅草・仲見世でのひと時 Photo: UNIC Tokyo/Kaoru Nemoto

2020年の東京オリンピックパラリンピックもあり、是非頻繁に日本を訪問して欲しいと思っています。

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国連広報センターのスタッフと共に Photo: UNIC Tokyo

インターンが国連アカデミック・インパクトの会合を通じてパートナーシップを実感

                           

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11月9日、国連アカデミック・インパクト(UN Academic Impact Japan)の会合が国連広報センターの主催により開催されました。国連広報局アウトリーチ部のマーヘル・ナセル部長と国連民間連携オフィスのロバート・スキナー エグゼクティブ・ディレクターが来日し、高等教育機関と国連との連携について意見交換を行いました。60を超える日本のUNAI参加校のうち24校が会合に参加し、国連本部の代表者らとの意見交換を通して互いの関係がさらに近づいた1日になりました。

 

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日本からUNAIに参加した方々と

 

国連アカデミック・インパクト(UN Academic Impact)とは、国連広報局(DPI)のアウトリーチ部が担当するプログラムです。UNAIの対象は、学位を授与する全ての高等教育機関、またはそれに相当する実質的な研究を行っている機関です。いわば、国連と世界の大学(および高等教育機関)とを結ぶ新しいパートナーシップです。2010年秋に発足してから現在まで、130以上の国にある1300の機関がUNAIに参加しており、そのネットワークは広がっています。

 

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ナセル部長とスキナー エグゼクティブ・ディレクターと国連広報センターのメンバー

 

ナセル部長は、国連システムで30年を超える勤務経験の持ち主です。2011年2月、広報局アウトリーチ部の部長に就任し、2014年・2017年に続いて、日本を訪問しています。ナセル部長自身のTwitterでは、東京へのフライトで国連広報センター(UNIC Tokyo)やUnited Nations Communications Group(UNCG)のメンバーと会えることを楽しみにし、日本のSDGsへの貢献を高く評価していました。

 

 

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ナセル部長を紹介する根本所長

 

会合では、マレーシアのマラヤ大学サステナビリティに取り組む「Zero Waste Campaign 」を、アジアのUNAI参加大学の好事例の1つとして紹介し、日本のUNAIメンバーに対してさらなる活動の促進を働きかけました。さらに、より平和で持続可能、かつ豊かな世界を目指す2030アジェンダを達成するために、国連は若者の力を必要としていると述べ、ユース2030の参加を呼びかけました。

 

日本のUNAI参加校の取り組みはこちら

「ユース2030:国連ユース戦略」はこちら

 

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ユース2030でのハイレベルイベント
© UN Photo/ Mark Garten

 

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2018年9月24日、「ユース2030」戦略の一環である「Generation Unlimited」の発足にあたり、米ニューヨークの国連本部で行われたハイレベル・イベントに参加した韓国の人気グループBTS防弾少年団
©UN Photo/Mark Garten

 

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UNAIの好事例の紹介をするナセル部長

 

ナセル部長に続き、スキナー エグゼクティブ・ディレクターから国連と教育機関の事例の紹介がありました。2018年7月に就任したスキナー エグゼクティブ・ディレクターは、SDG 17(パートナーシップで目標を達成しよう)に力を入れて取り組んでいます。持続可能な開発目標(SDGs)を推進するため、国連機関は民間部門、財団および他の非国家主体とパートナーシップ構築に尽力しています。それらの玄関口として役割を果たす国連パートナーシップ事務所が、政府、市民社会組織やNGOなど様々なアクターと協力している事例が紹介されました。スキナー エグゼクティブ・ディレクターは特に、「パートナーと協力していくため、可能な限り最良の方法でメッセージを発信していくことが重要である」と強調していました。

 

国連パートナーシップ事務所の詳細はこちら 

 

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国連との協力事例を紹介するスキナー エグゼクティブ・ディレクター

 

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質疑応答の時間では、国連と大学との連携方法だけでなく、日本が抱えるSDGsの課題、そして、パートナーシップを強化するための戦略について、UNAIのメンバーとの活発な意見交換が行われました。

 

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UNAIメンバーと意見交換
左からナセル部長、スキナーエグゼクティブ・ディレクター、根本所長

 

また、ナセル部長が「2030アジェンダを達成するためには、若者の力が必要です。若者がリーダーシップを発揮し、自分の大学へSDGsを広げていく先駆者になるように期待しています」と、国連広報センターのインターンや参加した大学生を激励しました。

 

世代・所属を超えた意見交換が行われた国連アカデミック・インパクトの会合を通じて、パートナーシップなくして持続可能な開発目標(SDGs)は達成できないと改めて実感していたインターン5名。パートナーシップを構築するための取り組みを行うことで、誰一人取り残さない持続可能な社会の実現していくことを目指しています。

 

「持続可能な開発目標(SDGs)学生フォトコンテスト2018」受賞者へのインターン・インタビュー[第3回]

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授賞式で司会を務める国連広報センター根本所長


“世界の学生がSDGsに関して自分事として捉えるようになればと願っています”——国連広報センター根本所長の言葉です。

今年の国連デー(10月24日)に、国連広報センターと上智大学が主催する「撮ってみよう!身近で見つけた日本のSDGs」学生フォトコンテストの授賞式が行われました。

 

授賞式後に、私たち国連広報センターのインターン5名(王郁涵、倉島美保、河野賢太、Jeremy Luna、大上実)が受賞者12名にインタビューを行い、写真に込めたメッセージや選んだSDGsに対する思いなどを聞き取りました。第3回となるインタビューでは、優秀賞を受賞した千葉優一(ちば ゆういち)さん、入賞の武藤 有紀(むとう ゆき)さん、黒谷ケイト(くろたに けいと)さん、吉田真依(よしだ まい)さんの4名を紹介します。

 

SDGs学生フォトコンテスト2018 本シリーズ)

「持続可能な開発目標(SDGs)学生フォトコンテスト2018」受賞者へのインターン・インタビュー[第1回]

「持続可能な開発目標(SDGs)学生フォトコンテスト2018」受賞者へのインターン・インタビュー[第2回]

 

優秀賞「連鎖する海岸」 千葉 優一(Yuichi Chiba

東京大学農学生命科学研究科修士2

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「海で泳ぎ楽しむこともあるだろうし、食卓に上がる魚を食べることもあれども、陸上に住む僕には、生命の連鎖の中で『海』を感じる機会は少なく、どこか隔たりがあるように感じていた。しかし、初冬の海で捉えた瞬間が、そんな隔たりを打ち壊す。生命のバトンは、確かに海から陸へ繋がれている。陸上の生き物も『海の多様な生命』から多大な恩恵を受けていることを確信した」

関連するSDGs

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千葉さん 栄誉ある優秀賞を受賞でき、光栄に思います。SDGsフォトコンテストに応募したきっかけは、大学院にあります。私は大学院で農学国際(地球規模で深刻化する食料や環境等の国際問題を農学の視点から総合的に考える専攻)を専攻しているため、SDGsSDGsフォトコンテストを知る機会に恵まれています。フォトコンテストは単純に「面白そうだな」と思い応募しました。

ある日の早朝、趣味がサーフィンの母親と海に行きました。そこでは、様々なモノが海岸に漂流していました。漂流物の中にエイが上がっており、周囲にはカラスが群がっていました。その悲惨な光景に驚いたと同時に、環境問題は海の多様性だけでなく陸上の生物にも影響を与えていることに気づきました。

 

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千葉さん(左)とプレゼンターの上智大学水島宏明教授

 

撮影で苦労したことは2点あります。1点目は、受け手にインパクトを与えられるような構図になるよう、アングルを調整したことです。2点目は色の調整です。朝にこの写真を撮ったのですが、朝のフレッシュさ・爽涼感を伝えられるように、色味の調整に気を配りました。

 

私の作品は海と大地の調和について焦点を当てていますが、また同時に、自然と開発の調和の必要性も示唆しています。私見ではありますが、私は自然を「ハード」、人間社会を「ソフト」と捉えています。人間はどちらの両極にも寄ってはならず、すなはち「自然(ハード)」と「人間社会(ソフト)」の間に立つ必要があるのかもしれません。私の作品を見た人に環境について改めて考えられるような機会を提供することができて嬉しく思います。

 

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千葉さん(右)にインタビューするインターン河野

 

私は14番(海の豊かさを守ろう)や15番(陸の豊かさも守ろう)のほかに、5番(ジェンダー平等を実現しよう)のSDGsゴールに関心を寄せています。ジェンダーに関心を持ったきっかけはいくつかありますが、学部時代に所属していた国際基督教大学LGBT教育に力を注いでいたことが大きかったと思います。このことに端を発して、「女は家で育児、男は外で仕事」といった考え方に疑問を抱くようになり、全ての人が多様な生き方を送っても良いのではないかと考えています。

 

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左から武藤さん、吉田さん、黒谷ケイトさんに同時インタビューするインターン倉島

 

入賞「過去と現在と未来と」 武藤 有紀 Yuki Muto

上智大学総合グローバル学部1

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「東京の日本橋は過去である神社が存在し、また未来的な高層ビルも立ち並んでいます。住みやすい街づくりのおかげでその中に現在の私たちが存在しています。これこそ持続可能な開発目標の11番に当てはまるのではないのでしょうか」

関連するSDGs

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武藤さん 作品の場所は、日本橋です。家族と遊びに行ったときに写真を撮りました。あまり日本橋を訪れる機会はありませんでしたが、高層ビル・神社・訪日外国人との調和が美しく、思わずスマホのシャッターを切りました。写真を撮るとき、自分の目線と同じ高さでシャッターを切ることが一般的な方法ですが、この写真はあえて下から撮ることで目線を変え、いつもとは違う視点から見えるように撮ってみました。SDGsは日々の生活における多くの場面と繋がりを持っています。少し違った角度から日常の生活を見るだけでも、新しいものが沢山見えてきます。私たちが「今」を見直し、未来を創造する1つのツールになりうるのではないかと考えています。

 

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武藤さん(左)とプレゼンターの(株)ニコン経営戦略本部の関CSR推進部長


私が関心を寄せているSDGsのゴールは4番(質の高い教育をみんなに)です。日本は豊かな国で教育の水準が高い一方、言語の問題があります。海外から日本へ移住した人々に対して、日本人と同様の教育を提供できているかという点について疑問を持っており、このゴールに関心を持ち続けています。

 

入賞「THE METRO ꞱƆⱯɹꞱSq∀ (都市の抽象画)」 黒谷ケイト( FORTALEZA KATE ANGELU

[フィリピン] 東京都立国際高等学校2

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「都市生活は複雑であるものの、その中に美しさもある。私にとっては、賑わっている都市というものは持続可能なコミュニティーや経済成長を如実に反映する」

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黒谷さん 作品にある景色は明治神宮前の東急プラザ表参道・原宿の建物です。建物のデザインや構成に感動し、シャッターを切りました。原宿や表参道は本当に多くの人が歩いており、人混みの中で撮影するのに苦労しました。しかし、街を行き交う人、働いている人、ビルなどが建物に反射され、忙しい東京や充実した都市生活を写し出すことができて良かったです。来日した時、空が隠れてしまうほど超高層ビルが立ち並ぶ東京を見て、私が育った街とは全く異なっていることに気が付きました。私の作品を見る世界中の学生に、SDGsの大切さを知ってもらい、より持続可能な都市の実現に向けて一緒に取り組んでいけることを願っています。

 

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黒谷さん(左)とプレゼンターである朝日新聞マーケティング本部の石田本部長

 

SDGsを知ったきっかけは、群馬県で環境を学ぶイベントです。そのイベントでSDGsが紹介されていました。また、学校ではSDGsの勉強会が開催されることもあるので、SDGsを学ぶ機会は多いです。私はSDGsのゴール3番(すべての人に健康と福祉を)に関心があります。特に日本の医療制度に感動しており、医療費が3割で済む日本は素晴らしい国だなと思っています。また、私の作品にはゴール8番(働きがいも経済成長も)が含まれています。今後、労働環境や雇用問題への改善が更に求められる社会になっていくと思います。私がメッセージとして伝えたいことは、SDGsは具体的・特定的なものではなく、抽象的なものも多く含まれているのではないかということです。

 

入賞「どちらを選びますか」 吉田 真依 (Mai Yoshida)

岡山県立瀬戸高等学校2

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SDGsの基盤は環境です。そこで、SDGs7番(クリーンなエネルギーをみんなに)と15番(陸の豊かさも守ろう)どちらが、この山にとっての、今後の地球にとってのためになりますか?人間文明の持続と地球環境の持続どちらが大切ですか?高校生の自分にできることは、この2つの問題を世界へ向けて発信することです」

関連するSDGs

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吉田さん 雲一つないすっきりとした日に、再生可能エネルギーとそれを見つめる人の写真を撮りました。地球に優しいエネルギーの生産を謳いながら、山を削ることが果たして地球にとって良いことなのでしょうか。地球に優しいエネルギーの生産と環境保全の両方を実現できるために今後何ができるのかを考える機会になれば嬉しく思います。

私の住む岡山市は「SDGs未来都市」に選ばれており、所属する高校がSDGsの教育に力を入れて取り組んでいます。先生方から、「SDGsは『包括的』なものであり、様々な知識や技術を持った人が結集して、身近な問題を解決していく」ということを教わりました。私が関心を寄せているSDGsのゴールは、14番(海の豊かさを守ろう)です。海と私たちのつながりはとても強いと感じています。

 

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吉田さん(左)とプレゼンターである国連広報センターの広報官妹尾


 以上、受賞者4名からのメッセージでした。

「今回は日本国内で撮った写真のみを対象としたにもかかわらず、これほど高いレベルの作品が数多く集ったことには驚きを隠せません。作品には、SDGs達成に向けた熱意が凝縮され、その意気込みに心を打たれました」と、審査委員長のレスリー・キー氏も評しています。

 

SDGsフォトコンテストを通して私たちインターンは、SDGsに対して熱い情熱を持った学生が多くいることに感銘を受け、フォトコンテスト運営に携われたことにやりがいを感じました。また、SDGsの認知度が向上し、地球規模の問題解決に向けてより多くの人たちが行動していける未来を期待しています。

 


Do you know all 17 SDGs?

 

2018年度SDGs学生フォトコンテスト概要

審査員

レスリー・キー (写真家 審査委員長)

・ 大野 明  (朝日新聞東京本社 映像報道部長) 

・ 水島 宏明 (上智大学 文学部新聞学科教授)

・ 根本 かおる (国連広報センター所長)

 

特別協力

ゲッティイメージズジャパン、株式会社ニコン、株式会社ニコンイメージングジャパン

 

後援

外務省、グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン、独立行政法人 国際協力機構(JICA)、一般社団法人SDGs市民社会ネットワーク

 

協力

株式会社シグマ、吉本興業株式会社

 

メディアパートナー

朝日新聞社

 

 

 

 

 

 

 

「持続可能な開発目標(SDGs)学生フォトコンテスト2018」受賞者へのインターン・インタビュー[第2回]

 

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表彰式に出席した14名の受賞者を囲んで、協力して下さった方々と。

今年の国連デー(10月24日)に、国連広報センターと上智大学が主催する「撮ってみよう!身近で見つけた日本のSDGs」学生フォトコンテストの授賞式が行われました。

 

授賞式後に、私たち国連広報センターのインターン5名(王郁涵、倉島美保、河野賢太、Jeremy Luna、大上実)が受賞者12名にインタビューを行い、写真に込めたメッセージや選んだSDGsに対する思いなどを聞き取りました。第2回となるインタビューでは、優秀賞を受賞した阪元 周(さかもと あまね)さんと久保田 友宏(くぼた ともひろ)さん、入賞の桑原 豊(くわはら ゆたか)さんと池田匠(いけだ たくみ)さんの4名を紹介します。

 

(本シリーズの第1回はこちらを参照してください)

 

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「持続可能な開発目標(SDGs)学生フォトコンテスト2018」受賞者へのインターン・インタビュー[第1回]

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 今年の国連デー(10月24日)に、国連広報センターと上智大学が主催する「撮ってみよう!身近で見つけた日本のSDGs」学生フォトコンテストの授賞式が行われました。今年で3度目となるSDGs学生フォトコンテストは、大学生、短大生、大学院生、専門学校生に加えて高校生も対象となり、600近くの作品が集まりました。なんと高校生は371名の総応募者の約6割に上りました。

授賞式後に、私たち国連広報センターのインターン5名(王郁涵、倉島美保、河野賢太、Jeremy Luna、大上実)が受賞者12名にインタビューを行い、写真に込めたメッセージや選んだSDGsに対する思いなどを聞き取りました。その結果を3回に分けて、皆様にお伝えしていきます。第1回となるインタビューでは、大賞(外務大臣賞)を受賞した星野雄飛(ほしの ゆうと)さん、入賞の渡部博明(わたなべ ひろあき)さん、菊池拓未(きくち たくみ)さん、欧紹焜(おう しょうこん)さんの4名を紹介します。

 

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集合写真 (前列)左より甲木外務省国際協力局地球規模課題総括課長、根本国連広報センター所長、阪元さん、久保田さん、星野さん、千葉さん、曄道上智大学学長、大野朝日新聞社映像報道部長、宮本ゲッティ―イメージズジャパン(株)マーケティングシニアマネージャー、関(株)ニコン経営戦略本部CSR推進部長 (後列)左より上智大学総合グローバル学部 植木教授、株式会社シグママーケティング部 青木さん、武藤さん、渡部さん、欧さん、黒谷さん、桑原さん、菊池さん、池田さん、吉田さん、朝日新聞社マーケティング本部 石田本部長、ゲッティ―イメージズジャパン(株)の党マーケティングマネージャー

 

大賞(外務大臣賞)「不調和」 星野 雄飛 (Yuto Hoshino)

上智大学文学部新聞学科2

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「海に打ち上げられたスーパーのカゴ。人類の歴史よりも長い時間をかけてやってきた宇宙からの光とダイナミックな流星を借景に恐ろしいほどの存在感を醸し出すプラスチック。この不調和な地球の現状を普段から見つめている風景写真の視点から考え直してみた」

 関連するSDGs

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星野さん まず、栄誉ある大賞(外務省大臣賞)を受賞でき、とても嬉しく思います。SDGsフォトコンテストを知ったきっかけは、上智大学掲示板に貼っているポスターを見て知りました。昨年度は入賞できなかったので、本当に嬉しいです。普段は風景写真を撮る機会が多く、流星群と天の川の写真を撮るために、友達とレンタカーを利用して長崎まで旅行しました。浜辺で打ち上げられたプラスチックのゴミを見たとき、「これだ!」とSDGsのことを思い出しシャッターを切りました。

 

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星野雄飛さん(左)とプレゼンターの外務省の鈴木地球規模課題審議官(右)@授賞式

 

苦労したことは、流星をベストなタイミングで撮ることです。流星を撮るのにシャッターを10秒ほど切りました。流れ星というと“願い事”ですが、必死にシャッターを切っていたので、願い事をする余裕はありませんでした(笑)。真夜中の海に打ち上げられたスーパーのカゴを見つけたとき、宇宙からの光と街灯に照らされたプラスチックが本来存在しない場所にある不自然さを感じました。風景写真において、ゴミなどはフレームアウトする(画面から取り除く)ことが定石ですが、それを入れ込むことこそが自然環境を直視した表現だと考え、含めました。

 

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星野雄飛さん(右)にインタビューするインターン 大上

 

私が関心を寄せているSDGsのゴールは、14番(海の豊かさを守ろう)の環境問題です。プラスチックごみによる環境汚染問題が話題になっていますが、地球に悪影響を及ぼす製品をいかに日常的でないものにしていくかが私たちの課題だと思っています。

 

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プラスチック汚染―インフォグラフィクス―
©国連広報センター
詳しくはこちら:http://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/beat_plastic_pollution/

 

また、11番(住み続けられるまちづくりを)に関する写真を応募しましたが、入賞できませんでした。将来は地方創生に携わりたいという思いがあり、みんなが住みやすい街づくりに貢献していきたいです。写真を通して街の魅力を伝えていくような仕事があればいいですね。作品の見どころは、流れ星や天の川といった壮大な宇宙の美しさです。また、それらとは不調和にあるスーパーのカゴから、地球の現状を一歩踏み込んで考えてもらえると幸いです。

 


プラスチックの海 ©国連広報センター

 

入賞 「芽生え」 渡部 博明 (Hiroaki Watanabe)

和歌山県立医科大学医学部6年

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「樹齢千年を超える屋久杉が多く茂る屋久島。多種多様の苔とともに新たな命が芽生えている。新たな命は、未来を覗く窓となる。豊かな自然はまだまだある。環境破壊だ、温暖化だ。どこか他人事なのは、身近なはずの自然を、まだ身近に感じれていないからではないだろうか。今あるものを大切にしたい」

関連するSDGs

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渡部さん 撮影場所は、もののけ姫の舞台となった「屋久島白谷雲水峡」で、ガイド付きハイキングをしていた際に見かけた光景です。人間は屋久島の自然に手を付けてはいけない決まりがあります。人の手から隔離された場所では、腐った木に苔が生え、そこに新たな命が芽生えます。自然はゆっくり、命を繋いでいく瞬間を目の当たりにしました。

 

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渡部さん(右から2番目)の作品を講評する審査員の大野 朝日新聞社映像報道部長(右)

 

SDGsとの出会いは、大学での公衆衛生の講義でSDGs について紹介されたときでした。SDGsの学びを深める中で、環境問題に強い関心を持ち始めました。環境問題を負の側面から取り上げられる機会が多くなってきていますが、人間と自然が共存していける社会ができるといいなと思いを込めて今回のコンテストに応募しました。

 

SDGs のゴール3番(すべての人に健康と福祉を)に関心があります。医療系に携わっているので、医師として貢献していきたいです。今回のフォトコンテストのおかげで、14番(海の豊かさを守ろう)と15番(陸の豊かさも守ろう)にも、強い関心を持つようになりました。人が作った社会に生かされるのではなく、自然とともに生きる未来を目指して、SDGsを私自身も実行していきます。

 

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渡部博明さん(左)とプレゼンターのゲッティ―イメージズジャパン(株)の宮本マーケティングシニアマネージャー(右)@授賞式

 

入賞 「何故あなたはそこにいて、何故私はあなたを見ているのだろう。」  菊池 拓未 (Takumi Kikuchi)

北海道稚内高等学校3

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「人間慣れしたキツネが餌を求めてか、私に近寄って来た。しばらくして何も得るものが無いと悟ったのか、道路の真ん中で退屈そうに座り込み、私を一瞥した」

関連するSDGs

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 菊池さん 高校では写真部に所属し、普段から写真を撮っています。今回の作品は、コンセプトを事前に決めて撮影に取り掛かった写真です。しっかりと準備して撮った写真が評価されて嬉しく思います。作品にあるキタキツネのように、多くの野生動物を写真に収めてきました。というのも、日本の最北に位置する北海道稚内市が私の地元であり、毎日野生動物を見る機会があるからです。市内には、大きな角を生やしたエゾシカが歩き回っており、とても自然豊かな環境で暮らしています。

 

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菊池さん(左)の作品を講評する審査員の大野さん(右)

 

野生動物の写真を撮っていると、多くの気づきがあります。動物を観察していると、それぞれの仕草や動きに違いがあり、彼らが個性を持っていることに気づきました。つまり、人に個性があるように、動物にも個性があるのです。人間も動物も公平であり、尊く、それぞれが輝いています。今回の写真では、キタキツネがジッとこちらを見ている瞬間を撮影したもので、何か意思のようなものを感じました。

 

フォトコンテストに参加して、SDGsを知りました。特に、14番(海の豊かさを守ろう)と15番(陸の豊かさも守ろう)に共感しました。私自身がそうであったように、作品を通して、多くの人々にSDGsに関する環境問題について関心を寄せてもらえるといいですね。

 

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左から国連広報センターのスタッフ 日下部、菊池拓未さん、インターン 大上

 

入賞 「川中の空」  紹焜 (オウ ショウコン)

[中国]九州大学大学院芸術工学府デザインストラテジー専攻1

 

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「-青い空・白い雲・静かな川・楽しい鴨-自然のバランスの表現です」

関連するSDGs

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 欧さん 見やすさと構図を意識して写真を撮りました。しかし、特に苦労はありませんでした。私はいつも携帯を使って写真を撮っており、日々の暮らしで「きれいだなあ」「落ち着くなあ」と感じた景色をカメラに収めています。写真にある綺麗な川は、ビルが立ち並ぶ街の中にありました。静かな川で楽しそうに泳ぐ鴨たちを見ていると、忙しい日常のストレスから解放されます。そんな心休まる風景をカメラに収めるように心がけました。

 

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欧さん(左)の作品を講評する審査員の大野さん(右)

 

関心を寄せているSDGsは、ゴール11番(住み続けられるまちづくりを)です。ビルや建物ばかりの都会で暮らしていると、自然を感じるのは簡単ではありません。日々の仕事や勉強など、現代人は様々な理由でストレスを溜めています。そうした日々の疲れを癒すために、自然に触れることが効果的だと私は考えています。都会に住んでいる人の多くはどこかで窮屈さを感じているかもしれませんが、日常のふとした瞬間に自然を感じられるような街があればすごく良いですね。私が中国から日本へ来たとき、日本の美しい四季と荘厳なビルのバランスに感動しました。私の作品を見て、日本の美しい風景を守っていかなければならないと感じてもらえると嬉しいです。

 

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欧さん(右)にインタビューするインターン

 

以上、4名の受賞者からのメッセージでした。

第2弾もお楽しみに!

 

受賞作品と授賞式の詳細はこちら:http://www.unic.or.jp/news_press/info/30802/

 

国連ハイレベル政治フォーラム×SDGs×日本【連載No.6】

国連ガイドツアーでSDGsの啓発促進

 

みなさま、こんにちは。国連広報センターの千葉です。

 

これまで5回にわたって、ハイレベル政治フォーラム(HLPF)を起点に、ニューヨークで日本の取り組みを発信していたイベントやSDGs達成のために汗を流す日本人の方々をご紹介してまいりました。

 

本連載はこれが最終回となります。

 

最後にお届けするのは、私が国連本部で参加したガイドツアーの体験報告と、ツアーのコーディネーターを務める日本人国連職員、中野舞子さんのインタビューです。

 

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国連ガイドツアーのホームページ
  https://visit.un.org/

 

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国連ガイドツアーのQRコード
アプリで開けます
https://visit.un.org/content/discover

 

ガイドツアーの朝

 

私が国連ガイドツアーに参加したのは帰国日の朝でした。

 

当日朝早く、ホテルでチェックアウトの手続きを済ませ、時間的なゆとりをもって国連本部に到着。

 

国連総会ビル入り口付近に置かれ、出張中、毎日、その前を歩いて通り過ぎていた屋外展示のブロンズ彫刻があらためて目にとまります。銃身の先を結んで発砲できないようにした拳銃のモニュメントです。

 

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ルクセンブルクからの寄贈モニュメント
©UNIC Tokyo/Kiyoshi Chiba

 

このアート作品の前を通り過ぎて、国連総会ビルに入ると、国連職員としてグラウンド・パスを与えられていた私は会議棟(1階)まで足を延ばし、大きな窓越しにイースト・リバーと対岸のロングアイランド・シティーを臨むイースト・ラウンジで、ツアーの開始時刻を待つことにしました。

 

そこは、国連加盟国の政府代表団のための休憩の場であり、舞台裏の交渉の場です。早朝の時間帯だったので、まだ人影はありません。

 

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朝日が川面に映えるイースト・リバー
©UNIC Tokyo/Kiyoshi Chiba

 

眼前を静かに流れるイースト・リバーを眺めていると、本連載の第2回でご紹介した日本政府代表部の岸守さんをはじめ、ニューヨークでお世話になった方々、事前の準備でいろいろと助けていただいた方々、そして職場の上司や同僚たちの顔が思い浮かびます。

 

そうした多くの人の支えがなければ、私のニューヨーク出張と取材活動は不可能でした。あらためて、そのことを思い、お世話になったすべての人への感謝の気持ちを心に深く刻みつけたあと、ツアー開始時刻に間に合うよう国連総会ビル内のツアー集合場所へと移動しました。

 

ガイドツアー開始

 

ツアー集合場所に指定されたインフォメーション・デスクの付近には、私が予約したツアーより、ひとつ前のツアーのグループが集合し、まさに出発しようとしているところでした。

 

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インフォメーション・デスク
©UNIC Tokyo/Kiyoshi Chiba

 

私が予約したのは日本語で行われるガイドツアーです。

 

親子で一緒にご参加の方を含めて、全員で10人ほどの方々が集まっています。

 

午前9:45分。

 

私たちのツアーを担当するガイドの荒木絵美さんが迎えに来てくれました。

 

いよいよ出発です。

 

会議棟に移動し、エスカレーターで2階にあがります。

 

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会議棟を2階へと上がる
©UNIC Tokyo/Kiyoshi Chiba

 

右手には、日本国際連合協会が国連に寄贈した平和の鐘が見えます。

 

 

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国際平和デー(9月21日)に平和の鐘をつく国連事務総長
©UN Photo/Eskinder Debebe


荒木さんは最初に国連の主要機関やその活動の概要などを紹介したあと、私たちを誘導して、施設内のいろいろなところを案内してくれました。

 

 

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国連の活動概要を紹介する荒木さん
©UNIC Tokyo/Kiyoshi Chiba

 

そのいくつかを簡単にご紹介します。

 

ツアーの見所のひとつは、会議棟2階にある安保理議場でした。

 

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安保理議場で、ガイドの荒木さんの説明を聞く
©UNIC Tokyo/Kiyoshi Chiba

 

安保理の場合、会合が開催されていると、見学をすることができないそうですが、幸運なことに、この日、安保理会合の予定はなく、議場の見学が許されました。私たちは傍聴席に座り、馬蹄形のテーブルとノルウェー人画家ペール・クローグ作の大きな壁画を前に、荒木さんの説明に耳を傾けました。

 

会議棟の同じ階で、経済社会理事会や信託統治理事会の議場も見学しました。それぞれの議場では、経済社会理事会の閣僚会合、政策対話が開催されていたことから、議場傍聴席のうしろを足早に通り抜ける見学となりましたが、国連会議の臨場感を味わえました。

 

経済社会理事会議場は前々日にHLPFのスペシャル・イベントとして、本連載の第1回第3回でご紹介したビジネス・フォーラムが開かれていたところです。経団連の二宮さんが日本企業のSDGsへの取り組みを発表していらっしゃったことを思い出しました。

 

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ちなみに、この日の午後、経済社会理事会の閣僚会合では、HLPFで前日に採択された閣僚宣言(第1回ブログ)が投票に付されました。投票の結果、同宣言は賛成46、反対1(米国)、棄権0で採択されました。HLPFの3日間の閣僚会合(16日―18日)は経済社会理事会のハイレベル会合(16日―19日)の一部として開催されていることから、HLPFで採択された閣僚宣言はこうして経済社会理事会に送付され、同理事会の閣僚宣言としても採択されるのです。

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総会ビルで、総会議場も見学しました。

 

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国連総会議場
©UNIC Tokyo/Kiyoshi Chiba

 

総会議場は、まさに持続可能な開発目標(SDGs)が国連加盟国の全会一致で採択されたところです。前回のブログでご紹介した国連広報局の須賀さんは、この議場でSDGs採択の場面を見届け、プレスオフィサーとして国連発出の記事を書かれたのです。

 

ツアーでは、会議場ばかりでなく、その他にも、施設内の歴史的なモニュメントや寄贈品などもたくさん見せてもらいました。

 

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ノーベル平和賞とメダル
©UNIC Tokyo/Kiyoshi Chiba


その中には、2001年に故・アナン事務総長と国連に授与されたノーベル平和賞とメダルもありました。展示されているものが実物であることを荒木さんから案内されると、思わず、みんなで目を凝らして展示ケースの中を覗き込みました。

 

また、長崎に投下された原爆で被爆した聖アグネスの立像が原爆のきのこ雲の写真を背に設置されていました。立像の背中は爆風の熱で痛々しく焼けただれています。

 

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聖アグネスの立像
©UNIC Tokyo/Kiyoshi Chiba

 

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聖アグネス像の立像(背中)
©UNIC Tokyo/Kiyoshi Chiba


今年8月、グテーレス国連事務総長が長崎での平和祈念式典に出席するため訪日しましたが、滞在中、浦上天主堂にも足を運び、国連本部に寄贈されたことを光栄に思う、と事務総長自らツイッターに綴ったのがこの立像のことでした。

 

ツアーには、持続可能な開発目標(SDGs)に関する案内もしっかり組み込まれていました。

 

広い廊下を歩いていると、途中で、大型液晶ディスプレイが設置されていて、ガイドがSDGsのロゴやビデオを映し出して説明できるようにしてあります。

 

荒木さんはそこで立ち止まり、ディスプレイを使いながら、2030年の未来の地球と命を紡ぐすべての人々へと思いを馳せ、SDGsを自分事として考える大切さを訴えました。

 

私たちのグループで誰よりも熱心に荒木さんの説明に耳を傾けていたのは、東京からご両親と一緒にガイドツアーに参加した小学生の松江恵都(ケイト)さんと弟の万里(バンリ)くんでした。

 

いつの間にか自然に二人の周りにツアー参加者の皆さんの輪ができました。

 

参加者のみなさんが二人にやさしい眼差しを向けていました。

 

私は思わず、カメラのシャッターボタンを押して、その時間を写真におさめました。

 

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SDGsの説明を聞く
©UNIC Tokyo/Kiyoshi Chiba

 

ツアーはあたたかなぬくもりを感じさせながら、私たちに地球の現状と未来への視点を与えてくれました。

 

ツアーが終わり、私は荒木さんに感謝を申し上げたあと、このツアーを組んでくださった中野さんとのお約束の場所へと向かいました。

 

 ツアー中にケイトさんとバンリ君のご家族と連絡先を交換していた私は、帰国後、お父様にツアー中の写真をお送りしました。すると、お父様は、近況を知らせてくださいました。とても勇気づけられる内容でしたので、ご紹介します。

 

「・・ツアー参加のあと、世界の中で起きている様々な問題とこれからの未来、SDGsの意義と重要性について子供と話し合いをすることができました。自分たちが暮らす地域社会だけに限らず、世界の国々、地球に視野を広げて、自分が何をできるのかを考える良い機会になりました。・・あれからケイトは、Goal 5(ジェンダー平等を実現しよう)に興味を持ちました。女性の持つ可能性と影響力をもっと世の中に広げていきたい、と言っています。バンリは Goal2(飢餓をゼロに)に興味を持ちました。僕は食べ物を粗末にしない、残さないようにする、と言っています・・」

 

 

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 コーディネーター 中野さんのインタビュー

 

中野さんのお話を伺ったのは総会ビルの地下1階のオープンな喫茶スペースでした。そこには、国連グッズや国連切手の販売店やブックショップが並んでおり、奥のほうには、ツアーガイドの皆さんの控室があります。

 

中野さんは明るく気さくな雰囲気の方でした。チャレンジ精神に富み、人一倍努力家であることもそのお話から伝わってきました。

 

 

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中野さん、総会ビル地下一階で
©UNIC Tokyo/Kiyoshi Chiba

 

コーディネーターの中野さんのお仕事はツアーの予約受付から、日程調整、担当ガイドの割り当て、そして苦情処理まで及びます。

 

現在、ガイドツアーはさまざまな国籍のガイド約20人によって、6つの国連公用語と、日本語、韓国語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語などで行われているそうですが、中野さんは他の3人のコーディネーターとともに、日々、日本語だけでなく、そうしたすべての言語のガイドツアーの調整管理を担っていらっしゃるのです。

 

ちなみに、日本語ガイドツアーは現在、この日私たちのツアーを担当してくださった荒木さんと、もうひとり、松浦さんという方の二人体制で行っているそうです。

 

中野さんは2016年12月に国連に入り、以降、2017年10月までの約1年間、ツアーガイドを務めたあと、コーディネーターになられましたが、今でも、ガイドの人数が足りない場面などでは、ご自身もガイドの制服に袖を通すことがあるということです。

 

中野さんは、今のガイドの制服が新しいデザインで、エリ・タハリという有名なデザイナーがつくったことを教えてくださいました。昨年9月の国連総会で世界各国の指導者による一般討論が行われるのを前に、その制服を披露するファッションショーが開かれ、大々的にメディアに取り上げられて話題を呼んだそうです。そのときは、中野さんもまだガイドだったことから、他のガイドたちと一緒に新しいデザインの制服を着て、このファッションショーに参加されたということでした。

 

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2017年9月のファッションショー開催後に
日本、中国、韓国のガイドたちで記念撮影(右端が中野さん)
©Maiko Nakano


私は、ガイドツアーがSDGsを組み込んでいることについて、ガイドの皆さんがどう思っているのかを聞いてみました。中野さんはまず、ツアーが国連の三つの柱(平和と安全、開発、人権)でバランスよく構成されていることを述べたうえで、SDGsはその三つをつなぐ説明を容易にしていると強調していました。そして、ガイドとしては、何よりも、世界には今、国連ですべての加盟国が合意して決めた共通の目標があるんだということを説明できることが嬉しい、SDGsがあるのとないのとではツアーのもつ説得力がまったく違うと思う、とおっしゃっておられました。実際、ガイドの皆さんはツアーのなかでSDGsの説明にもっとも力が入るそうです。

 

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ツアーガイドの控室で
©Maiko Nakano

 

いろいろな国の出身のツアーガイドたちがともに協力し、さまざまな国から国連を訪れるひとたちにマルティラテラリズムを体現する国連とSDGsを説明して、インパクトを与える。そのことをガイドの皆さんは大きな喜びとし、誇らしく思っていらっしゃるのです。

 

「ニューヨークを訪れた日本人の方々にはぜひ、国連本部のツアーに参加していただきたいと思います。日本人のガイドの数は限られていますが、ご希望があれば、可能な限り、日本語ツアーを設定します」と中野さんはおっしゃっていました。私は、ニューヨーク国連本部のガイドツアーのコーディネーターを中野さんのような日本人国連職員が務めていることは日本人にとって、とてもラッキーなことだと思いました。

 

最後に、私は、普段とても明るい中野さんがくじけそうになったときに、どのように自分を奮いたたせているのかをお聞きしてみました。

 

中野さんは自分が力を得てきたという一編の詩を教えてくださいました。

 

中野さんが小学校六年生のときに学校で習ってから、自宅の勉強部屋の壁に貼って、心が弱くなったり、折れそうになったりしたときに、口ずさんでは自分を励ましてこられたそうです。

 

それは、武者小路実篤の詩でした。

 

「やればできる」 武者小路実篤

 

 できる できる

真剣になれば できる

 

できないと思えば できない

できると思えば できる

 

どこまでも 積極的に

できることは できると信じ

永遠に自分は 進歩したい

 

できる できる

かならず できる

 

 中野さんは今でも、くじけそうになったときには、この詩を口ずさみ、元気を取り戻し、目標に向かって、また明るく歩みはじめるのだそうです。 

 

中野さんが教えてくださった一編の詩は私にとって、東京に持ち帰る最高のお土産になりました。 

 

中野さんにふかくお礼を申し上げて、インタビューを終えました。

 

 これでニューヨーク滞在中に私が計画したすべての取材が終わりました。

 

 国連総会ビルを出て歩いていると、弾を撃たない拳銃のブロンズ彫刻がこの日の朝に見た姿とは逆向きの姿で目にとまりました。 

 

モニュメントは素材のブロンズの色を背景の木々の葉の鮮やかな深緑にやさしく溶け込ませ、後方左の金色に輝く地球のオブジェとともに、まるで新しいメッセージを発しているように見えました。 

 

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©UNIC Tokyo/Kiyoshi Chiba

 

-武器をつくり使ってきた人間は、武器を捨て、平和な社会をつくることもできるはず。 

 

-自然を傷つけてきた人間は、自然を治癒して、持続可能な社会を築くこともできるはず。

 

 風景と一体化して、そう語っているように見えました。

 

できる できる

かならず できる 

 

後景の木々の葉をやさしく揺らす風のなかに、ガイドツアーのコーディネーターを務める中野さんの口ずさむ詩の一節もまた聞こえたような気がしました。 

 

(了)

 

 

 

 (連載ブログ 国連ハイレベル政治フォーラム×SDGs×日本)

第5回 ~ SDGsを舞台裏で支える日本人国連職員たち 
第4回 ~ HLPFでの日本の市民社会の情報発信、そしてインタビュー
第3回 ~ HLPFでの日本企業、経団連の情報発信について
第2回 ~ HLPFでの日本政府の情報発信取材と星野大使インタビュー
第1回 ~ ニューヨーク国連本部でみたハイレベル政治フォーラム   

SDGsの広まりを京都で実感!

国連広報センター所長の根本です。SDGsの実施は、思いや関心を持った個人や組織が傍観者ではなく、プレーヤーとして参画できるという点で画期的だとかねがね感じています。国連で採択された文書にありがちな「神棚に祭る」ものではなく、「自分事化して使いこなす」ことが求められる、みんなのための世界目標だからこそ、理性を越えた、感情に訴えるワクワク感や、ワザワザではなくついつい実践してしまう楽しさ・手軽さなどが大切だと思います。 

  

例えば、昨年の沖縄の「島ぜんぶでおーきな祭」を皮切りに大規模イベントの会場で吉本興業が実施している「そうだ!どんどんがんばろう!」スタンプラリーがあります。頭文字を並べるとSDGになるこのスタンプラリーは、人気芸人の顔をあしらったゴールごとのスタンプを台紙に17個全部集めると、景品がもらえるというもので、昨年4月の開始以来、これまでに4万人の子どもや家族連れが楽しみながらSDGsに触れる機会になりました。

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京都国際映画祭開催期間中、岡崎公園で実施されたスタンプラリー UNIC Tokyo/Takashi Okano

同社が企画・運営を担う「第5回京都国際映画祭~映画もアートもその他もぜんぶ」(10月11日―14日)でもこのスタンプラリーは大人気で、好天に恵まれたおかげで5000人が参加。

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京都西本願寺でのオープニングセレモニーを前に参加者とともに記念撮影 UNIC Tokyo/Takashi Okano

京都国際映画祭は「映画もアートもその他もぜんぶ」と謳うだけあって、映画にとどまらずコンテンツが盛りだくさんのお祭りで、その多くにSDGsが盛り込まれていました。

映画祭2日目の祇園花月は「SDGs花月」と銘打って、木村祐一監督のドキュメンタリー作品「ワレワレハワラワレタイ~ウケたら、うれしい。それだけや。」上映と上映後のオール阪神・巨人をまじえたスペシャルトーク、観客にSDGsを2つ選んでもらって即興でネタに入れてバトルする「SDGs-1グランプリ」(トレンディエンジェルかまいたち横澤夏子、チョコレートプラネット、ノンスタイル)、そして「SDGs新喜劇」(川畑泰史、すっちー、酒井藍の3座長が勢ぞろい)と、それは豪華な内容でした。

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映画「ワレワレハワラワレタイ ウケたら、うれしい。それだけや。オール阪神・巨人宮川大助・花子 編」上映後のスペシャトーク UNIC Tokyo/Takashi Okano

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SDGs‐1グランプリ:ゲストとして登壇する国連広報センター 根本かおる所長 UNIC Tokyo/Takashi Okano

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SDGs吉本新喜劇のみなさんと共に壇上でコメントを述べる根本かおる所長 UNIC Tokyo/Takashi Okano

即興でのネタ作りということでお笑い芸人の皆さんが普段は見せない真剣な表情を垣間見ることができましたし、昨年のSDGs-1グランプリから一歩踏み込んだ内容的な深まりがあり、手ごたえを感じました。2年連続で優勝に輝いたノンスタイルには、国連グッズを賞品として差し上げ、国連広報センターのツイートで気に入ったものがあったらリツイートしてほしいと発信への協力をお願いしました。

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SDGs1グランプリで2連覇を達成したNON STYLE UNIC Tokyo/Takashi Okano

また、今年の「SDGs花月」は何と言っても、お客さんサービスが手厚かったですね。SDGsビンゴの要素を取り入れ、早くビンゴを達成した人は新喜劇出演者と記念撮影の機会が!観客の皆さんにとっても忘れられない思い出になったことでしょう。

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SDGsビンゴで盛り上がる会場 UNIC Tokyo/Takashi Okano

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ビンゴ達成の観客、新喜劇出演者の方々と共に記念撮影 UNIC Tokyo/Takashi Okano

さらに今年は、笑いや新喜劇のネタのみならず、脱出ゲームやロボット「ペッパー」の子ども向けプログラミングワークショップのシナリオにもSDGsを盛り込み、身近なものとして大人も子どもも参加者を巻き込む可能性を示してくれました。

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10月13日(土)『京都国際映画祭2018』とのコラボレーション企画として「異言語脱出ゲーム~淳風大学からの卒業 SDGsバージョン~」が元・淳風小学校にて開催。UNIC Tokyo/Takashi Okano

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異言語脱出ゲームに参加するジェフ・ブレーズ課長 UNIC Tokyo/Takashi Okano

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ゲームの参加者とともに記念撮影 UNIC Tokyo/Takashi Okano

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10月14日(日)、イオンモールKYOTO Kotoホールにて、『SoftBank Robotics presents Pepper プログラミング特別教室 for SDGs』が開催。 UNIC Tokyo/Takashi Okano

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プログラミングの成果を発表する参加者 UNIC Tokyo/Takashi Okano

ニューヨークの国連本部から広報局でエンターテインメント業界との連携を担当するジェフ・ブレーズ課長が参加。「ここまでSDGsを包括的に発信している映画祭は例がない」と感嘆の声を上げていました。

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ワークショップ参加者の児童に感想を聞くジェフ・ブレーズ課長 UNIC Tokyo/Takashi Okano

映画祭のセレモニーの挨拶の中で、門川大作京都市長が自然な流れでSDGsについて触れていたのも、昨年との違いとして印象に残りました。SDGsをより多くの人々に自分事化してもらえるといいなあと感じています。 

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岡崎公園門川大作京都市長とともに UNIC Tokyo/Takashi Okano