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「みんなで乗り越えよう、新型コロナパンデミック:私はこう考える」番外編 山中伸弥さん

国連諸機関の邦人職員幹部をはじめ、様々な分野で活躍する有識者を執筆陣に、日本がこのパンデミックという危機を乗り越え、よりよく復興することを願うエールを込めたブログシリーズ。今回は番外編として、京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥教授からの本ブログシリーズへのご賛同とご協力についてご紹介します。

 

一致団結してこの危機を乗り越える

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2010年にiPS細胞研究所長に就任。それ以前は、臨床研修医を経た後、米国グラッドストーン研究所博士研究員、奈良先端科学技術大学院大学教授、京都大学再生医科学研究所教授などを歴任。2006年にマウスの皮膚細胞から、2007年にはヒトの皮膚細胞から人工多能性幹(iPS)細胞の作製に成功し、新しい研究領域を拓く。2010年に文化功労者として顕彰、2012年に文化勲章受章、また同年ノーベル生理学・医学賞を受賞。大阪市立大学大学院医学研究科博士課程修了(大阪市立大学博士(医学))© ︎京都大学iPS細胞研究所

 

京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥教授は、「感染症の専門家ではない」とことわりながら強い危機感から今年3月29日に「山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信」と題するウェブサイトを開設し、科学に基づく世界の最新情報を発信していらっしゃいます。「新型コロナウイルスへの対策はこれからが本番。私たちが一致団結して正しい行動を粘り強く続ければ、ウイルスとの共存が可能となります。自分を、周囲の大切な人を、そして社会を守りましょう!」とのウェブサイトに関する山中教授の言葉はまさに本ブログシリーズが目指すものと考え、ウェブサイトへのリンクを貼らせていただくことをお願いしたところ、「国全体で目的を共有して心を合わせて危機に取り組むことが最重要」という本ブログシリーズの目的に賛同していただき、ご快諾いただきました。

 

山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信 

https://www.covid19-yamanaka.com/index.html

 

山中伸弥京都大学iPS細胞研究所所長のコメント(上記ウェブサイト内「今、求められる対策は?」より)

「ウイルスへの対策は、有効なワクチンや治療薬が開発されるまで手を抜くことなく続ける必要があります。1年以上かかるかもしれません。マラソンと同じで、飛ばし過ぎると途中で失速します。ゆっくり過ぎるとウイルスの勢いが増します。新型コロナウイルスは強力です。しかし、みんなが協力し賢く行動すれば、社会崩壊も医療崩壊も防ぐことが出来るはずです。今、私たちが新型コロナウイルスに試されています。私たちの団結力を見せつけなければなりません!」

 

ありがたくリンクさせていただきます。

山中先生、ありがとうございます!