1月12日から16日まで訪日したPKO担当のラドスース国連事務次長は、フランスの外交官出身。世界中で展開する16のPKOミッション、12万人以上のピースキーパーたちを抱えるPKO局の最高責任者だけあって、日本滞在中多くのマスコミの関心を集めました。
1月13日「国連大学対談シリーズ:国連平和維持活動の現在および将来の課題」 向かって左:デイビッド・マローン国連大学学長 Photo/UNIC Tokyo
1月15日に開催された「第6回国際平和協力シンポジウム」(主催:内閣府国際平和協力本部事務局)Photo:UNIC Tokyo
ラドスース事務次長はドビルパン外務大臣のもとでフランス外務省のスポークスパーソンをつとめた経験があり、とても「media friendly」。国連安全保障理事会のニュースなどで彼の名前をしばしば目にしますが、その彼のそばでマスコミ対応のサポートをする中で、多くのことを学ばせてもらいました。
1月14日、中谷防衛大臣を表敬訪問
まず、自分の頭の中で筋書きとストーリーの構成がしっかりできていること。記者会見も個別インタビューも、一切メモなどありません。そして、人の関心をそらさず、答えにくい質問でも決して答えにくそうにはしません。さらに、どんな質問であっても、質問した人を立てながら答え、記者会見では、最後に通訳者にも感謝の言葉を述べていました。気遣いの人であると同時に、百戦錬磨のスポークスマンであったことをうかがわせます。
1月16日、日本記者クラブでの記者会見 Photo/UNIC Tokyo
隙間のないスケジュールも、合間合間に吸う葉巻でリフレッシュして、次の日程に臨みます。
国連広報センターのスタッフ、インターンとともに Photo/UNIC Tokyo
過酷な環境で任務につくピースキーパーたちが支える国連のPKO活動。その取りまとめの最前線にいるラドスース事務次長が至近距離で発する言葉から、たくさんの刺激をもらうことができました。こんな刺激と学びこそが、広報をあずかる仕事の醍醐味と言えるでしょう。