所長の根本です。国連大学を訪問してくださった茨城県の高校生およそ30名に、国連の活動などについて英語でレクチャーする機会がありました。
県下の高校から国際関係に関心を持つ生徒が2人ずつ選抜されての参加だけあって、「国連の公用語は何語?」、「国連は第2次世界大戦後にできました。では、第1次世界大戦後にできたのは? その組織と国連との大きな違いはどんなところ?」というような投げかけに、積極的に声があがります。高校の教科書副読本を見て、国連のことがどのように取り上げられているかをあらかじめ「予習」してレクチャーに臨んだ甲斐がありました。食い入るような眼差し、多くのことを吸収しようという気迫、そして議論に参加しようとする姿勢がとても印象的でした。
講義では、同じ年代の子どもたちが、世界ではどんな状況に置かれているのかを知ってもらいたくて、国連広報局が制作したビデオも上映。『奪われた子ども時代 - エチオピアの小さな花嫁』を見て、描かれている問題について一緒に考えるとともに、『マララ・デー:すべての子どもに教育を』を通じて、一人一人がマララさんのようにチェンジ・メーカーになる力を持っていることを実感してもらいました。
好奇心でキラキラ輝く瞳に、時間を割いて英語のプレゼン資料を作ってまでしてお話しして良かったな、と実感できた1時間でした! 大学生を相手にお話しするのとは、また違った手ごたえでした。