~音楽で平和へのメッセージを伝える~
世界的に有名なバイオリニストの五嶋みどりさんは、2007年にピース・メッセンジャーに任命されて以来、意欲的に世界を駆け巡り、音楽の持つ力で平和へのメッセージを伝えています。この度、若手の演奏家3名と弦楽四重奏団(カルテット)を結成し、ミャンマーの休暇シーズンに合わせて演奏活動を行いました。
みどりさんは、若者のエンパワーメントとミレニアム開発目標(MDG)に焦点を当てて活動を行っています。今回のミャンマーでの活動は、みどりさんが手掛けるインターナショナル・コミュニティ・エンゲージメントプログラム(ICEP)の一環です。このプログラムでは、コミュニティと演奏家を結びつけることで、貧困地域がMDGを達成する上で直面する課題について、人々の認識を高めることを目指しています。
「ミャンマーは現在、明るい未来に向けてめざましい変化を遂げています。この国が今年のICEPの対象になったことにワクワクしています。音楽は、より良い未来のために人々の支えになると確信しています」と、南部ヤンゴンに到着したみどりさんは意気込みを語りました。「私たちは年末の休暇シーズンに重なったこの10日間を通じ、ミャンマーのすべての人々に世界からの熱いまなざしと支援があることを示したいです」
みどりさん率いるカルテットは、ヤンゴンでツアーを開始。クリスマス・イブとクリスマス当日には北部カチン州ミッチーナの国内避難民のキャンプ、その後、中部マンダレーの保健センターや学校で演奏を行いました。そして、12月29日に今回のツアーは、ヤンゴンにあるミャンマー平和センターでのコンサートで幕を閉じました。
ミャンマーに対する国連事務総長特別アドバイザーであるビジャイ・ナンビアール氏は、「みどりさんは献身的な国連ピース・メッセンジャーです。彼女の素晴らしい音楽の才能は、芸術がいかにコミュニティを一体化させ、国の民主化と発展に寄与できるかを証明しています」と述べました。
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ミャンマーは、国家の再建や政治の近代化、社会の調和といった緊急を要する課題に取り組んでいます。国連は、ミャンマーのこうした取り組みを支援しています。現在行われている活動については、国連開発計画(UNDP)と国連政治局(DPA)のウェブサイトをご覧ください。