国連広報センター ブログ

国連のさまざまな活動を紹介します。 

パワフル、そしてチャーミングな地雷対策サービス部長

 

広報担当の岸田です。

国連広報センターは年間を通じて、訪日する国連関係者のメディア・サポートを行っています。新聞・テレビ・雑誌などにアプローチして、実際のインタビューに結びつける仕事を担当していますが、国連の扱う分野は幅広いので、当然のことながらメディアに持ちかけるテーマも、ほぼ毎回異なるわけです。

 

 訪日が相次ぐ時期などは、軍縮、気候変動、中東、人権、北朝鮮、防災…と、まさに世界の課題を縮図にしたようなトピックが並ぶことになります。どのメディアに、どんな風に取材を持ちかけるかは悩ましいところですが、逆に扱う幅の広さこそが国連広報センターの仕事の醍醐味ともいえます。

 

 さて今日は、国連地雷対策サービス部(UNMAS)のアニエス・マカイユ部長が、プレス・インタビューを受けるため、広報センターを訪れました。地雷や不発弾など、いわゆる爆発性戦争残存物(ERW)の除去・処理の取り組みを支援するのがUNMASの役割です。

 

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©UN Photo/Eskinder Debebe

世界各地にある18のフィールド活動を監督し、およそ1万6千人のスタッフを率いるマカイユ部長。熱意あふれる仕事ぶりと共に、そのチャーミングな魅力がとても印象的です! UNMASの久保拓人職員とともに今週はじめから日本を訪れ、様々な方面の関係者に会い、地雷対策への支援を呼びかけています。

 

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視察のため南スーダンを訪れ、政府関係者から説明を受けるマカイユ部長©UN Photo/Issac Billy

 ここ数年、地雷除去の分野で女性の活躍が高まっていることをご存じですか? 紛争による負傷などで男性が働けない中、就労意欲を持つ女性が訓練を受け、職を得て収入を手にするケースが増えているそうです。このほか、子どもに地雷の恐ろしさを教える活動にも、女性の力がとても役立ちます。マカイユ部長は、女性が尊厳を持ち、コミュニティーでの立場を強くすることに大きな意味があると力強く語っていたのが印象的です。

 

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爆発物処理チームの女性メンバーが、不発となった迫撃砲についた砂をブラシで取り払う。ソマリアで行われたUNMASの実演の様子    ©UN Photo/Tobin Jones

 

この日は、梅雨の始まりを思わせるあいにくのお天気でしたが、マカイユ部長の来訪でオフィスは晴れやかなひと時となりました。国連広報センターのスタッフ、インターンの中に、新たなマカイユ部長ファンが増えたことは間違いありません!

 

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マカイユ部長を囲んで記念撮影

 

リンク

国連地雷対策サービス http://www.mineaction.org/unmas