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国連広報センター ブログ

国連のさまざまな活動を紹介します。 

「国連資料ガイダンス」をご存知ですか

 

みなさま、こんにちは。

 

国連広報センターの千葉と申します。

 

今回、私のほうで毎月実施させていただいております、「国連資料ガイダンス」について、簡単にご紹介をさせていただきたいと思います。

 

これまで、あまり国連資料へのアクセスを考えたことがなかったという方に、このブログ記事をお読みいただき、「へぇー、なんとなく役立ちそうだな、一度参加してみてもいいかな」、と興味をもっていただければ幸いです。

 

さて、一口に国連資料といっても、公式文書、販売刊行物、プレスリリース、広報資料など、その種類はさまざまです。

 

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本ガイダンスでは、国連の資料について、おおまかに整理させていただいたうえで、そうした国連資料のなかでもとくに公式文書(Official Document)と呼ばれる文書を中心に、その種類、内容、構造、体系、文書検索のしかたなどについて、実際の文書を手に取ったり、国連ウェブサイトや検索ツールをみたりしていただきながら、ご案内をさしあげております。

 

かつて、インターネットが普及していなかった頃は、国連とその活動について調査研究される方々は国連資料を入手するのに、たいへん苦心されていらっしゃったと思います。国連広報センターにおいても、公式文書を入手するには一週間に一度、ニューヨークやジュネーブなどの国連事務局からバラバラと送られてくるパウチ(外交郵便)が頼りでした。

 

現在では、インターネットの発展によって、さまざまな情報へのアクセスが格段に容易になっています。国連資料についても、インターネットにアクセスできる環境さえあれば、誰でも、どこでも、入手できるようになりました。

 

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振り返ってみれば、サンフランシスコ会議での国連憲章署名50周年を記念して、国連のウェブサイトが開設されたのが、1995年6月。その後、2004年に公式文書を格納するODS(Official Document System)というデータベースも無償開放され、世界中の誰もが、国連の発行する公式文書に簡単にアクセスできるようになりました。ちなみに、国連広報センターのウェブサイト開設は1998年8月のことです。

 

 

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こうして、アクセスが容易になった一方で、国連資料を入手しようと思ったときに直面する最大の問題のひとつが相変わらずに残っています。以前よりもやっかいなことになったといえるかもしれません。それは、国連の資料が途方もなく膨大であるということ、そして、今も増え続けているということです。

 

そもそも国連総会や安保理など会議が開かれれば、その議事録や要旨がでてきますし、メンバーの間で合意が成立すれば、決議や声明などがでます。また、加盟国などから提出される書簡や、決議を受けて国連事務局が作成する報告書といったものも数多くありますし、その他にも多種多様の文書があります。

ある時代の数年間に発行された国連資料のなかに埋もれた一つの文書を入手したい、しかも、その文書の記号なども特定できていないということにでもなれば、該当文書にたどり着くのはそんなに簡単なことではありません。

 

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そして今や、国連は創設70年を迎え、蓄積された資料は相当な量にのぼります。冷戦終焉とともに、国連が活性化したこともあり、国連で発行される情報資料が増え、それとともに国連ウェブサイトも巨大化しています。かつては、アクセスしたり、入手したりすることが困難だったコンフェランス・ルーム・ペーパーと呼ばれる類の文書まで、今では、国連のウェブサイトに掲載されている場合が多くあります。膨大な量の資料がウェブサイトに掲載されたのはよいのですが、目当ての文書を探そうとしても、膨大な資料の海のなかでおぼれてしまい、手に入れるのをあきらめてしまったという経験をもつ方も多いのではないでしょうか。

 

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本ガイダンスは、何よりも、みなさまが国連の一次情報を幅広く、精緻に調べ、入手する術を身に着けていただければとの願いをもって取り組んでいます。

 

若い学生の皆さんにはとくに、その場しのぎのネット検索でひっかかってくる断片的な情報だけに頼るのではなく、国連のさまざまな資料を能動的に取得しにいける力と正しいリテラシーを身に着け、その後の学究生活に役立てていただきたいと願っております。

 

おかげさまで、毎回、報道機関、外務省や内閣府などの中央省庁、図書館、大学・大学院など教育機関、国際機関、NGO、企業、一般など、幅広い層から、多数のご参加をいただいております。気がつけば、嬉しいことに、開講以来、これまでに5,000人近い方々に国連資料のご案内をさしあげてきました。

 

ガイダンスにご参加になったみなさまから、国連資料を活用して質の高い論文を執筆することができた、あるいは、その後、日々の仕事で役立っている、といった声をお聴きすると、嬉しく思います。

 

現在、本ガイダンスは毎月テーマを変えながら行っていますが、国連資料を包括的に説明するもの、平和と安全に主要な責任を担う主要機関である安保理のさまざまな資料に焦点をあててご案内するもの、国連の人権への取り組みに関連するさまざまな資料をご紹介するもの、国際司法裁判所/国際刑事裁判所の資料へといざなうものなど、幅広い分野の文書をカバーしています。

→各種ガイダンスの紹介

http://www.unic.or.jp/texts_audiovisual/libraries/library_workshops/

 

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ご依頼があれば、「出張講座」もお受けしております。これまでに、愛媛、岡山、大阪、東京などにある大学/大学院の各学部や付属図書館、そして国会図書館金沢市図書館などの公共図書館愛知県立千種高等学校など、日本各地のみなさまからお招きをいただきました。ご希望があれば、お気軽にご相談ください。

 

→出張講座の紹介

 http://www.unic.or.jp/texts_audiovisual/libraries/guidance_delivery_service/

 

次の国連資料ガイダンスは4月16日(木)に開催いたします。テーマは、安保理です。ご関心の向きあれば、どうぞ、ご参加ください。

 

みなさまとお会いできることを楽しみにお待ちしております。

 

なお、国連広報センターのウェブサイトに、国連文書の解説、国連検索ツールの使い方、テーマ別のリサーチ方法など、日本語でつくった案内資料を掲載していますので、こちらのほうもご利用いただければ幸いです

→リサーチガイド

http://www.unic.or.jp/texts_audiovisual/libraries/research_guide/

 

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