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国連広報センター ブログ

国連のさまざまな活動を紹介します。 

ビジネスの世界から離れて:UNICでの経験より得たこと

今年7月から3ヶ月間、この国連広報センターでインターンを行いました中林明子です。

私は大学を卒業し民間企業に務めた後、通訳・翻訳学を学ぶためオーストラリアの大学院へ留学。卒業後、ビジネスの世界へ戻る前に企業では経験できない体験をしたいと思い、この広報センターへのインターン応募を決めました。

3ヶ月という短い期間でしたが、気候サミットの開催やエボラ出血熱、紛争などに対する国連の様々な活動に関わることができました。取り組む課題が地球規模で多岐にわたり、また対価を求めた活動ではないため広報活動がより重要となり、ビジネスとは大きく異なることを感じさせられるインターンシップでした。

特に印象的だったは9月23日に国連本部で開催された気候サミットです。開催地はニューヨークの国連本部でしたが、この広報センターでも関連記事やビデオなどの情報をウェブサイトやソーシャルメディアを通じて発信しました。この作業に関わることで、サミット開催当日に向けて大きなモメンタムが形成されていく様子を肌で感じることができました。例えば、環境問題におけるセレブリティの起用やビジネス社会を対象としたイベントの実施、各国メディアと協力作成したビデオを通して、市民社会への呼びかけを行いました。その一方で、日本を含む世界各国の首脳陣に対して総会への参加を促し、各国のコミットメントへつなげていく様子は国連の強い影響力と行動力を感じました。

また国連広報局マヘル・ナセル局長代行の来日時に開催された模擬国連のワークショップや国連アカデミック・インパクト(UNAI)、日本全国の国連寄託図書館、CCOI(クリエイティブ・コミュニティー・アウトリーチ・イニシアチブ)に関するイベントのサポートをする機会をいただいたことも、 記憶に残る思い出の一つです。この準備のため局長代行の総会でのスピーチなどを聞き、そして当日イベントに参加する中で、学術界、NGO、ビジネスだけでな く、クリエイティブ・コミュニティを巻き込む幅広いアウトリーチ活動を感じる機会となりました。

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(国連広報局マヘル・ナセル局長代行が参加した国連寄託図書館との会議で、通訳をする筆者)

また翻訳や通訳の機会をいただく中で、大学院で得たスキルを実務で活かす経験ができ、今後のキャリアに大きな意味のあるものとなりました。特にイン ターンとして始めて取り組んだ気候サミットに関する資料の翻訳では、職員の方に何度も確認していただき、広報センターの文書として適切な言葉に修正していただいたことを今でも鮮明に覚えています。さらに国際関係のコンテキストにおいて適切な言葉、文章の書き方やビデオ字幕のコツなど、実践的なスキルを学ぶよい機会となりました。

国際関係を専攻としていない私にとって、国連の取り組む課題は今までテレビの向こう側の世界でした。しかし、このインターンシップを通じて情報発信に関わることで、国連がより身近に感じるようになりました。また、各国の国連事務所で様々な経験をもつ職員の方々や、各国から集まったインターンとの交流も、とてもよい刺激でした。ビジネスの世界に戻っても、国際社会に貢献できるグローバルな人材でありたいと思っています。

根本所長を始め、暖かくサポートしていただきました職員の皆様に心より感謝を申し上げます。そして共にひとときを過ごしたインターンの皆様、楽しい時間をありがとう!

 

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(コロンビア大学からジェフリー・サックス教授とともに。右側が筆者。)