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国連広報センター ブログ

国連のさまざまな活動を紹介します。 

アミーナ・モハメッド特別顧問

国連広報センターの活動

所長の根本です。

また一人、パワフルな女性のエネルギーに触れる機会に恵まれました。今月22日から24日までの日程で訪日したアミーナ・モハメッド国連事務総長特別顧問です。2015年に最終年を迎えるミレニアム開発目標(MDGs)にかわる、2016年以降の、いわゆるポスト2015年開発アジェンダを取りまとめる国連の責任者です。

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これまでポスト2015年開発アジェンダについては、国連加盟国政府、有識者NGO、政治的リーダー、民間セクターなど様々なアクターからのインプットを受けながら、議論が進められてきました。新たな開発アジェンダは、MDGsの積み残しを踏まえて、貧困撲滅と並んで「持続可能な開発」というコンセプトを中核にすえて、開発途上国のみならず先進国にもあてはまる普遍性を持つものになる見通しです。2030年までの貧困の完全撲滅や、辺縁に追いやられがちな人々を取り込んで公平性を確保しようというもので、キャッチフレーズは、「No one left behind!」。2015年9月の国連総会での妥結を目指し、議論が本格化するのを前に、日本の政府要人、国会議員、市民社会、メディアと意見交換するために来日したものです。

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日本の報道関係者との懇談会 @国連広報センター

 ナイジェリアのNGOと政府に長く勤めた経験を持つモハメッド特別顧問は、母国ではミMDGsの達成に向けて政策の実施を担っていました。「ポスト2015 年開発目標の取りまとめが終わったら、私はナイジェリアに帰って、今度はそれを実際に実施する側にまわるつもりです。だから美辞麗句ではなく、実際に現場で役に立って使えるものにしたいのです」と語るパッションの持ち主です。様々なアクターの利害や思惑が絡み、一筋縄では行かないプロセスですが、「合意文書は、各国の首脳が政治的にコミットできる、簡潔でわかりやすく、人々に説明しやすいものにならなければなりません」と力説します。

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ナイジェリアと言うと、最近では大勢の女子生徒たちがイスラム原理主義武装組織のボコ・ハラムに誘拐されるという痛ましい事件がありました。マスコミ関係者との懇談ではこの事件に関しても話が及び、「私はあの地域の出身だからわかるのです。私は幸いにして教育を受けることができましたが、彼らは社会や経済の恩恵から排除され、教育を受けられず、地域は旱魃の打撃を受け、こうしたことが暴力で物事を解決することにつながっています。だからこそ、人々を取り込みながら開発の恩恵を公平にもたらすことが大切なのです」と語る口調は熱を帯び、開発にかける意気込みがにじんでいました。そしてアミーナ・モハメッド特別顧問は、次の訪問地のアフリカに旅立っていきました。2015年9月まで1年あまり。この長いプロセスを乗り切っていくのには、パッションとスタミナが必要なのだと実感!

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"I am for Climate Action" - 今年開催される、気候変動サミットの成功を目指し在京国連関係者共に記念撮影をしました。 #Climate2014