国連広報センター ブログ

国連のさまざまな活動を紹介します。 

国連広報局アウトリーチ部のマヘル・ナセル部長、来日

こんにちは。根本かおるです。国連広報センターの仕事を始めて最初の出張者を迎えました。
国連広報局アウトリーチ部のマヘル・ナセル部長です。

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アウトリーチ部は、国連広報局の中にある3つの部門の一つで、大学や図書館、NGO、著名人、映画界など様々なパートナーと連携して国連の課題や活動への理解を広げることを手掛けています。先日お伝えした映画『人類資金』の制作チームのカウンターパートになったのも、このアウトリーチ部です。

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ナセル部長はカイロとウィーンで国連広報センターの所長を務めた経験があり、パレスチナ難民の出身です。ヨルダン川西岸国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営する学校で国連のロゴマークの入った鉛筆とノートで学び、のちにUNRWA現地職員を経て国連の広報の仕事に転身したのです。国連難民高等弁務官事務所UNHCR)を経て今の職に就いた私とは、メンタリティーが近いような気がしました。日頃のメールのやり取りに血を通わせることができるのが、出張者を迎える醍醐味でしょう。

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人権や持続可能な開発など、国連の掲げる価値に賛同する大学と国連とのネットワーク「UNアカデミック・インパクト」に、世界で1000を超える大学が、そして日本からは現在17の大学が加入しています。ナセル部長は日本の参加大学の方々と意見交換の場を持ち、世界レベルでの取り組みを紹介するとともに、日本の大学との連携強化に何が必要かなどについて話し合いました。

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また、秋田に一緒に出向いて、国際教養大学で「国連寄託図書館認定記念フォーラム 国連と秋田―新しい挑戦―」に参加しました。

皆さん、「国連寄託図書館」という制度をご存じですか? 国連加盟国の図書館の世界規模のネットワークを通じて、国連にまつわる情報を提供することを目的としている制度で、世界136ヶ国に合計365の寄託図書館があります。最も新しく認定を受けたのが秋田の国際教養大学の図書館で、日本には秋田を含めて14の寄託図書館があり、地域に根差した情報発信の拠点として期待されています。

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私からも、今後どのように秋田の皆さんとつながりながら国連の活動について発信していきたいか、熱い気持ちを込めてお話させていただきました。

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今週は日本人採用に向けて、国連アウトリーチ・ミッションが来日しますし、10月24日は国連の誕生日である「国連デー」と、様々な行事があります。

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福岡に出張し、26日には九州大学国連デーのイベント、27日には九州国連寄託図書館関連の講演に出席します。一期一会、素晴らしい出会いがあることを楽しみにしています!