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国連のさまざまな活動を紹介します。 

「持続可能な開発目標(SDGs)学生フォトコンテスト2018」受賞者へのインターン・インタビュー[番外編]【UNICインターン、フィリピン出身の国連大学学生と語り合う】

 

今年の国連デー(10月24日)に、国連広報センターと上智大学が主催する「撮ってみよう!身近で見つけた日本のSDGs」学生フォトコンテストの授賞式が行われました。過去3回に渡って受賞者の方々の声をお伝えしてきました。

 

SDGs学生フォトコンテスト2018 本シリーズ

第1回はこちら

第2回はこちら

第3回はこちら

 

今回は番外編として、授賞式には参加できなかったものの、先日国連広報センターに足を運んでくれたパオロレヘル・サミンテSamonte Paoloregelさん(以下、パオロレヘルさん)から今回のフォトコンテストやSDGsにかける思い、また今後の展望についてお話を伺いました。

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インターンが国連アカデミック・インパクトの会合を通じてパートナーシップを実感

                           

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11月9日、国連アカデミック・インパクト(UN Academic Impact Japan)の会合が国連広報センターの主催により開催されました。国連広報局アウトリーチ部のマーヘル・ナセル部長と国連民間連携オフィスのロバート・スキナー エグゼクティブ・ディレクターが来日し、高等教育機関と国連との連携について意見交換を行いました。60を超える日本のUNAI参加校のうち24校が会合に参加し、国連本部の代表者らとの意見交換を通して互いの関係がさらに近づいた1日になりました。

 

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日本からUNAIに参加した方々と

 

国連アカデミック・インパクト(UN Academic Impact)とは、国連広報局(DPI)のアウトリーチ部が担当するプログラムです。UNAIの対象は、学位を授与する全ての高等教育機関、またはそれに相当する実質的な研究を行っている機関です。いわば、国連と世界の大学(および高等教育機関)とを結ぶ新しいパートナーシップです。2010年秋に発足してから現在まで、130以上の国にある1300の機関がUNAIに参加しており、そのネットワークは広がっています。

 

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ナセル部長とスキナー エグゼクティブ・ディレクターと国連広報センターのメンバー

 

ナセル部長は、国連システムで30年を超える勤務経験の持ち主です。2011年2月、広報局アウトリーチ部の部長に就任し、2014年・2017年に続いて、日本を訪問しています。ナセル部長自身のTwitterでは、東京へのフライトで国連広報センター(UNIC Tokyo)やUnited Nations Communications Group(UNCG)のメンバーと会えることを楽しみにし、日本のSDGsへの貢献を高く評価していました。

 

 

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ナセル部長を紹介する根本所長

 

会合では、マレーシアのマラヤ大学サステナビリティに取り組む「Zero Waste Campaign 」を、アジアのUNAI参加大学の好事例の1つとして紹介し、日本のUNAIメンバーに対してさらなる活動の促進を働きかけました。さらに、より平和で持続可能、かつ豊かな世界を目指す2030アジェンダを達成するために、国連は若者の力を必要としていると述べ、ユース2030の参加を呼びかけました。

 

日本のUNAI参加校の取り組みはこちら

「ユース2030:国連ユース戦略」はこちら

 

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ユース2030でのハイレベルイベント
© UN Photo/ Mark Garten

 

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2018年9月24日、「ユース2030」戦略の一環である「Generation Unlimited」の発足にあたり、米ニューヨークの国連本部で行われたハイレベル・イベントに参加した韓国の人気グループBTS防弾少年団
©UN Photo/Mark Garten

 

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UNAIの好事例の紹介をするナセル部長

 

ナセル部長に続き、スキナー エグゼクティブ・ディレクターから国連と教育機関の事例の紹介がありました。2018年7月に就任したスキナー エグゼクティブ・ディレクターは、SDG 17(パートナーシップで目標を達成しよう)に力を入れて取り組んでいます。持続可能な開発目標(SDGs)を推進するため、国連機関は民間部門、財団および他の非国家主体とパートナーシップ構築に尽力しています。それらの玄関口として役割を果たす国連パートナーシップ事務所が、政府、市民社会組織やNGOなど様々なアクターと協力している事例が紹介されました。スキナー エグゼクティブ・ディレクターは特に、「パートナーと協力していくため、可能な限り最良の方法でメッセージを発信していくことが重要である」と強調していました。

 

国連パートナーシップ事務所の詳細はこちら 

 

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国連との協力事例を紹介するスキナー エグゼクティブ・ディレクター

 

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質疑応答の時間では、国連と大学との連携方法だけでなく、日本が抱えるSDGsの課題、そして、パートナーシップを強化するための戦略について、UNAIのメンバーとの活発な意見交換が行われました。

 

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UNAIメンバーと意見交換
左からナセル部長、スキナーエグゼクティブ・ディレクター、根本所長

 

また、ナセル部長が「2030アジェンダを達成するためには、若者の力が必要です。若者がリーダーシップを発揮し、自分の大学へSDGsを広げていく先駆者になるように期待しています」と、国連広報センターのインターンや参加した大学生を激励しました。

 

世代・所属を超えた意見交換が行われた国連アカデミック・インパクトの会合を通じて、パートナーシップなくして持続可能な開発目標(SDGs)は達成できないと改めて実感していたインターン5名。パートナーシップを構築するための取り組みを行うことで、誰一人取り残さない持続可能な社会の実現していくことを目指しています。

 

「持続可能な開発目標(SDGs)学生フォトコンテスト2018」受賞者へのインターン・インタビュー[第3回]

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授賞式で司会を務める国連広報センター根本所長


“世界の学生がSDGsに関して自分事として捉えるようになればと願っています”——国連広報センター根本所長の言葉です。

今年の国連デー(10月24日)に、国連広報センターと上智大学が主催する「撮ってみよう!身近で見つけた日本のSDGs」学生フォトコンテストの授賞式が行われました。

 

授賞式後に、私たち国連広報センターのインターン5名(王郁涵、倉島美保、河野賢太、Jeremy Luna、大上実)が受賞者12名にインタビューを行い、写真に込めたメッセージや選んだSDGsに対する思いなどを聞き取りました。第3回となるインタビューでは、優秀賞を受賞した千葉優一(ちば ゆういち)さん、入賞の武藤 有紀(むとう ゆき)さん、黒谷ケイト(くろたに けいと)さん、吉田真依(よしだ まい)さんの4名を紹介します。

 

SDGs学生フォトコンテスト2018 本シリーズ

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番外編はこちら

 

優秀賞「連鎖する海岸」 千葉 優一(Yuichi Chiba

東京大学農学生命科学研究科修士2

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「海で泳ぎ楽しむこともあるだろうし、食卓に上がる魚を食べることもあれども、陸上に住む僕には、生命の連鎖の中で『海』を感じる機会は少なく、どこか隔たりがあるように感じていた。しかし、初冬の海で捉えた瞬間が、そんな隔たりを打ち壊す。生命のバトンは、確かに海から陸へ繋がれている。陸上の生き物も『海の多様な生命』から多大な恩恵を受けていることを確信した」

関連するSDGs

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千葉さん 栄誉ある優秀賞を受賞でき、光栄に思います。SDGsフォトコンテストに応募したきっかけは、大学院にあります。私は大学院で農学国際(地球規模で深刻化する食料や環境等の国際問題を農学の視点から総合的に考える専攻)を専攻しているため、SDGsSDGsフォトコンテストを知る機会に恵まれています。フォトコンテストは単純に「面白そうだな」と思い応募しました。

ある日の早朝、趣味がサーフィンの母親と海に行きました。そこでは、様々なモノが海岸に漂流していました。漂流物の中にエイが上がっており、周囲にはカラスが群がっていました。その悲惨な光景に驚いたと同時に、環境問題は海の多様性だけでなく陸上の生物にも影響を与えていることに気づきました。

 

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千葉さん(左)とプレゼンターの上智大学水島宏明教授

 

撮影で苦労したことは2点あります。1点目は、受け手にインパクトを与えられるような構図になるよう、アングルを調整したことです。2点目は色の調整です。朝にこの写真を撮ったのですが、朝のフレッシュさ・爽涼感を伝えられるように、色味の調整に気を配りました。

 

私の作品は海と大地の調和について焦点を当てていますが、また同時に、自然と開発の調和の必要性も示唆しています。私見ではありますが、私は自然を「ハード」、人間社会を「ソフト」と捉えています。人間はどちらの両極にも寄ってはならず、すなはち「自然(ハード)」と「人間社会(ソフト)」の間に立つ必要があるのかもしれません。私の作品を見た人に環境について改めて考えられるような機会を提供することができて嬉しく思います。

 

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千葉さん(右)にインタビューするインターン河野

 

私は14番(海の豊かさを守ろう)や15番(陸の豊かさも守ろう)のほかに、5番(ジェンダー平等を実現しよう)のSDGsゴールに関心を寄せています。ジェンダーに関心を持ったきっかけはいくつかありますが、学部時代に所属していた国際基督教大学LGBT教育に力を注いでいたことが大きかったと思います。このことに端を発して、「女は家で育児、男は外で仕事」といった考え方に疑問を抱くようになり、全ての人が多様な生き方を送っても良いのではないかと考えています。

 

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左から武藤さん、吉田さん、黒谷ケイトさんに同時インタビューするインターン倉島

 

入賞「過去と現在と未来と」 武藤 有紀 Yuki Muto

上智大学総合グローバル学部1

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「東京の日本橋は過去である神社が存在し、また未来的な高層ビルも立ち並んでいます。住みやすい街づくりのおかげでその中に現在の私たちが存在しています。これこそ持続可能な開発目標の11番に当てはまるのではないのでしょうか」

関連するSDGs

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武藤さん 作品の場所は、日本橋です。家族と遊びに行ったときに写真を撮りました。あまり日本橋を訪れる機会はありませんでしたが、高層ビル・神社・訪日外国人との調和が美しく、思わずスマホのシャッターを切りました。写真を撮るとき、自分の目線と同じ高さでシャッターを切ることが一般的な方法ですが、この写真はあえて下から撮ることで目線を変え、いつもとは違う視点から見えるように撮ってみました。SDGsは日々の生活における多くの場面と繋がりを持っています。少し違った角度から日常の生活を見るだけでも、新しいものが沢山見えてきます。私たちが「今」を見直し、未来を創造する1つのツールになりうるのではないかと考えています。

 

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武藤さん(左)とプレゼンターの(株)ニコン経営戦略本部の関CSR推進部長


私が関心を寄せているSDGsのゴールは4番(質の高い教育をみんなに)です。日本は豊かな国で教育の水準が高い一方、言語の問題があります。海外から日本へ移住した人々に対して、日本人と同様の教育を提供できているかという点について疑問を持っており、このゴールに関心を持ち続けています。

 

入賞「THE METRO ꞱƆⱯɹꞱSq∀ (都市の抽象画)」 黒谷ケイト( FORTALEZA KATE ANGELU

[フィリピン] 東京都立国際高等学校2

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「都市生活は複雑であるものの、その中に美しさもある。私にとっては、賑わっている都市というものは持続可能なコミュニティーや経済成長を如実に反映する」

関連するSDGs

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黒谷さん 作品にある景色は明治神宮前の東急プラザ表参道・原宿の建物です。建物のデザインや構成に感動し、シャッターを切りました。原宿や表参道は本当に多くの人が歩いており、人混みの中で撮影するのに苦労しました。しかし、街を行き交う人、働いている人、ビルなどが建物に反射され、忙しい東京や充実した都市生活を写し出すことができて良かったです。来日した時、空が隠れてしまうほど超高層ビルが立ち並ぶ東京を見て、私が育った街とは全く異なっていることに気が付きました。私の作品を見る世界中の学生に、SDGsの大切さを知ってもらい、より持続可能な都市の実現に向けて一緒に取り組んでいけることを願っています。

 

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黒谷さん(左)とプレゼンターである朝日新聞マーケティング本部の石田本部長

 

SDGsを知ったきっかけは、群馬県で環境を学ぶイベントです。そのイベントでSDGsが紹介されていました。また、学校ではSDGsの勉強会が開催されることもあるので、SDGsを学ぶ機会は多いです。私はSDGsのゴール3番(すべての人に健康と福祉を)に関心があります。特に日本の医療制度に感動しており、医療費が3割で済む日本は素晴らしい国だなと思っています。また、私の作品にはゴール8番(働きがいも経済成長も)が含まれています。今後、労働環境や雇用問題への改善が更に求められる社会になっていくと思います。私がメッセージとして伝えたいことは、SDGsは具体的・特定的なものではなく、抽象的なものも多く含まれているのではないかということです。

 

入賞「どちらを選びますか」 吉田 真依 (Mai Yoshida)

岡山県立瀬戸高等学校2

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SDGsの基盤は環境です。そこで、SDGs7番(クリーンなエネルギーをみんなに)と15番(陸の豊かさも守ろう)どちらが、この山にとっての、今後の地球にとってのためになりますか?人間文明の持続と地球環境の持続どちらが大切ですか?高校生の自分にできることは、この2つの問題を世界へ向けて発信することです」

関連するSDGs

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吉田さん 雲一つないすっきりとした日に、再生可能エネルギーとそれを見つめる人の写真を撮りました。地球に優しいエネルギーの生産を謳いながら、山を削ることが果たして地球にとって良いことなのでしょうか。地球に優しいエネルギーの生産と環境保全の両方を実現できるために今後何ができるのかを考える機会になれば嬉しく思います。

私の住む岡山市は「SDGs未来都市」に選ばれており、所属する高校がSDGsの教育に力を入れて取り組んでいます。先生方から、「SDGsは『包括的』なものであり、様々な知識や技術を持った人が結集して、身近な問題を解決していく」ということを教わりました。私が関心を寄せているSDGsのゴールは、14番(海の豊かさを守ろう)です。海と私たちのつながりはとても強いと感じています。

 

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吉田さん(左)とプレゼンターである国連広報センターの広報官妹尾


 以上、受賞者4名からのメッセージでした。

「今回は日本国内で撮った写真のみを対象としたにもかかわらず、これほど高いレベルの作品が数多く集ったことには驚きを隠せません。作品には、SDGs達成に向けた熱意が凝縮され、その意気込みに心を打たれました」と、審査委員長のレスリー・キー氏も評しています。

 

SDGsフォトコンテストを通して私たちインターンは、SDGsに対して熱い情熱を持った学生が多くいることに感銘を受け、フォトコンテスト運営に携われたことにやりがいを感じました。また、SDGsの認知度が向上し、地球規模の問題解決に向けてより多くの人たちが行動していける未来を期待しています。

 


Do you know all 17 SDGs?

 

2018年度SDGs学生フォトコンテスト概要

審査員

レスリー・キー (写真家 審査委員長)

・ 大野 明  (朝日新聞東京本社 映像報道部長) 

・ 水島 宏明 (上智大学 文学部新聞学科教授)

・ 根本 かおる (国連広報センター所長)

 

特別協力

ゲッティイメージズジャパン、株式会社ニコン、株式会社ニコンイメージングジャパン

 

後援

外務省、グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン、独立行政法人 国際協力機構(JICA)、一般社団法人SDGs市民社会ネットワーク

 

協力

株式会社シグマ、吉本興業株式会社

 

メディアパートナー

朝日新聞社

 

 

 

 

 

 

 

「持続可能な開発目標(SDGs)学生フォトコンテスト2018」受賞者へのインターン・インタビュー[第2回]

 

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表彰式に出席した14名の受賞者を囲んで、協力して下さった方々と。

今年の国連デー(10月24日)に、国連広報センターと上智大学が主催する「撮ってみよう!身近で見つけた日本のSDGs」学生フォトコンテストの授賞式が行われました。

 

授賞式後に、私たち国連広報センターのインターン5名(王郁涵、倉島美保、河野賢太、Jeremy Luna、大上実)が受賞者12名にインタビューを行い、写真に込めたメッセージや選んだSDGsに対する思いなどを聞き取りました。第2回となるインタビューでは、優秀賞を受賞した阪元 周(さかもと あまね)さんと久保田 友宏(くぼた ともひろ)さん、入賞の桑原 豊(くわはら ゆたか)さんと池田匠(いけだ たくみ)さんの4名を紹介します。

 

SDGs学生フォトコンテスト2018 本シリーズ

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「持続可能な開発目標(SDGs)学生フォトコンテスト2018」受賞者へのインターン・インタビュー[第1回]

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 今年の国連デー(10月24日)に、国連広報センターと上智大学が主催する「撮ってみよう!身近で見つけた日本のSDGs」学生フォトコンテストの授賞式が行われました。今年で3度目となるSDGs学生フォトコンテストは、大学生、短大生、大学院生、専門学校生に加えて高校生も対象となり、600近くの作品が集まりました。なんと高校生は371名の総応募者の約6割に上りました。

授賞式後に、私たち国連広報センターのインターン5名(王郁涵、倉島美保、河野賢太、Jeremy Luna、大上実)が受賞者12名にインタビューを行い、写真に込めたメッセージや選んだSDGsに対する思いなどを聞き取りました。その結果を3回に分けて、皆様にお伝えしていきます。第1回となるインタビューでは、大賞(外務大臣賞)を受賞した星野雄飛(ほしの ゆうと)さん、入賞の渡部博明(わたなべ ひろあき)さん、菊池拓未(きくち たくみ)さん、欧紹焜(おう しょうこん)さんの4名を紹介します。

 

SDGs学生フォトコンテスト2018 本シリーズ

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集合写真 (前列)左より甲木外務省国際協力局地球規模課題総括課長、根本国連広報センター所長、阪元さん、久保田さん、星野さん、千葉さん、曄道上智大学学長、大野朝日新聞社映像報道部長、宮本ゲッティ―イメージズジャパン(株)マーケティングシニアマネージャー、関(株)ニコン経営戦略本部CSR推進部長 (後列)左より上智大学総合グローバル学部 植木教授、株式会社シグママーケティング部 青木さん、武藤さん、渡部さん、欧さん、黒谷さん、桑原さん、菊池さん、池田さん、吉田さん、朝日新聞社マーケティング本部 石田本部長、ゲッティ―イメージズジャパン(株)の党マーケティングマネージャー

 

大賞(外務大臣賞)「不調和」 星野 雄飛 (Yuto Hoshino)

上智大学文学部新聞学科2

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「海に打ち上げられたスーパーのカゴ。人類の歴史よりも長い時間をかけてやってきた宇宙からの光とダイナミックな流星を借景に恐ろしいほどの存在感を醸し出すプラスチック。この不調和な地球の現状を普段から見つめている風景写真の視点から考え直してみた」

 関連するSDGs

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星野さん まず、栄誉ある大賞(外務省大臣賞)を受賞でき、とても嬉しく思います。SDGsフォトコンテストを知ったきっかけは、上智大学掲示板に貼っているポスターを見て知りました。昨年度は入賞できなかったので、本当に嬉しいです。普段は風景写真を撮る機会が多く、流星群と天の川の写真を撮るために、友達とレンタカーを利用して長崎まで旅行しました。浜辺で打ち上げられたプラスチックのゴミを見たとき、「これだ!」とSDGsのことを思い出しシャッターを切りました。

 

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星野雄飛さん(左)とプレゼンターの外務省の鈴木地球規模課題審議官(右)@授賞式

 

苦労したことは、流星をベストなタイミングで撮ることです。流星を撮るのにシャッターを10秒ほど切りました。流れ星というと“願い事”ですが、必死にシャッターを切っていたので、願い事をする余裕はありませんでした(笑)。真夜中の海に打ち上げられたスーパーのカゴを見つけたとき、宇宙からの光と街灯に照らされたプラスチックが本来存在しない場所にある不自然さを感じました。風景写真において、ゴミなどはフレームアウトする(画面から取り除く)ことが定石ですが、それを入れ込むことこそが自然環境を直視した表現だと考え、含めました。

 

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星野雄飛さん(右)にインタビューするインターン 大上

 

私が関心を寄せているSDGsのゴールは、14番(海の豊かさを守ろう)の環境問題です。プラスチックごみによる環境汚染問題が話題になっていますが、地球に悪影響を及ぼす製品をいかに日常的でないものにしていくかが私たちの課題だと思っています。

 

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プラスチック汚染―インフォグラフィクス―
©国連広報センター
詳しくはこちら:http://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/beat_plastic_pollution/

 

また、11番(住み続けられるまちづくりを)に関する写真を応募しましたが、入賞できませんでした。将来は地方創生に携わりたいという思いがあり、みんなが住みやすい街づくりに貢献していきたいです。写真を通して街の魅力を伝えていくような仕事があればいいですね。作品の見どころは、流れ星や天の川といった壮大な宇宙の美しさです。また、それらとは不調和にあるスーパーのカゴから、地球の現状を一歩踏み込んで考えてもらえると幸いです。

 


プラスチックの海 ©国連広報センター

 

入賞 「芽生え」 渡部 博明 (Hiroaki Watanabe)

和歌山県立医科大学医学部6年

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「樹齢千年を超える屋久杉が多く茂る屋久島。多種多様の苔とともに新たな命が芽生えている。新たな命は、未来を覗く窓となる。豊かな自然はまだまだある。環境破壊だ、温暖化だ。どこか他人事なのは、身近なはずの自然を、まだ身近に感じれていないからではないだろうか。今あるものを大切にしたい」

関連するSDGs

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渡部さん 撮影場所は、もののけ姫の舞台となった「屋久島白谷雲水峡」で、ガイド付きハイキングをしていた際に見かけた光景です。人間は屋久島の自然に手を付けてはいけない決まりがあります。人の手から隔離された場所では、腐った木に苔が生え、そこに新たな命が芽生えます。自然はゆっくり、命を繋いでいく瞬間を目の当たりにしました。

 

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渡部さん(右から2番目)の作品を講評する審査員の大野 朝日新聞社映像報道部長(右)

 

SDGsとの出会いは、大学での公衆衛生の講義でSDGs について紹介されたときでした。SDGsの学びを深める中で、環境問題に強い関心を持ち始めました。環境問題を負の側面から取り上げられる機会が多くなってきていますが、人間と自然が共存していける社会ができるといいなと思いを込めて今回のコンテストに応募しました。

 

SDGs のゴール3番(すべての人に健康と福祉を)に関心があります。医療系に携わっているので、医師として貢献していきたいです。今回のフォトコンテストのおかげで、14番(海の豊かさを守ろう)と15番(陸の豊かさも守ろう)にも、強い関心を持つようになりました。人が作った社会に生かされるのではなく、自然とともに生きる未来を目指して、SDGsを私自身も実行していきます。

 

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渡部博明さん(左)とプレゼンターのゲッティ―イメージズジャパン(株)の宮本マーケティングシニアマネージャー(右)@授賞式

 

入賞 「何故あなたはそこにいて、何故私はあなたを見ているのだろう。」  菊池 拓未 (Takumi Kikuchi)

北海道稚内高等学校3

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「人間慣れしたキツネが餌を求めてか、私に近寄って来た。しばらくして何も得るものが無いと悟ったのか、道路の真ん中で退屈そうに座り込み、私を一瞥した」

関連するSDGs

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 菊池さん 高校では写真部に所属し、普段から写真を撮っています。今回の作品は、コンセプトを事前に決めて撮影に取り掛かった写真です。しっかりと準備して撮った写真が評価されて嬉しく思います。作品にあるキタキツネのように、多くの野生動物を写真に収めてきました。というのも、日本の最北に位置する北海道稚内市が私の地元であり、毎日野生動物を見る機会があるからです。市内には、大きな角を生やしたエゾシカが歩き回っており、とても自然豊かな環境で暮らしています。

 

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菊池さん(左)の作品を講評する審査員の大野さん(右)

 

野生動物の写真を撮っていると、多くの気づきがあります。動物を観察していると、それぞれの仕草や動きに違いがあり、彼らが個性を持っていることに気づきました。つまり、人に個性があるように、動物にも個性があるのです。人間も動物も公平であり、尊く、それぞれが輝いています。今回の写真では、キタキツネがジッとこちらを見ている瞬間を撮影したもので、何か意思のようなものを感じました。

 

フォトコンテストに参加して、SDGsを知りました。特に、14番(海の豊かさを守ろう)と15番(陸の豊かさも守ろう)に共感しました。私自身がそうであったように、作品を通して、多くの人々にSDGsに関する環境問題について関心を寄せてもらえるといいですね。

 

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左から国連広報センターのスタッフ 日下部、菊池拓未さん、インターン 大上

 

入賞 「川中の空」  紹焜 (オウ ショウコン)

[中国]九州大学大学院芸術工学府デザインストラテジー専攻1

 

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「-青い空・白い雲・静かな川・楽しい鴨-自然のバランスの表現です」

関連するSDGs

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 欧さん 見やすさと構図を意識して写真を撮りました。しかし、特に苦労はありませんでした。私はいつも携帯を使って写真を撮っており、日々の暮らしで「きれいだなあ」「落ち着くなあ」と感じた景色をカメラに収めています。写真にある綺麗な川は、ビルが立ち並ぶ街の中にありました。静かな川で楽しそうに泳ぐ鴨たちを見ていると、忙しい日常のストレスから解放されます。そんな心休まる風景をカメラに収めるように心がけました。

 

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欧さん(左)の作品を講評する審査員の大野さん(右)

 

関心を寄せているSDGsは、ゴール11番(住み続けられるまちづくりを)です。ビルや建物ばかりの都会で暮らしていると、自然を感じるのは簡単ではありません。日々の仕事や勉強など、現代人は様々な理由でストレスを溜めています。そうした日々の疲れを癒すために、自然に触れることが効果的だと私は考えています。都会に住んでいる人の多くはどこかで窮屈さを感じているかもしれませんが、日常のふとした瞬間に自然を感じられるような街があればすごく良いですね。私が中国から日本へ来たとき、日本の美しい四季と荘厳なビルのバランスに感動しました。私の作品を見て、日本の美しい風景を守っていかなければならないと感じてもらえると嬉しいです。

 

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欧さん(右)にインタビューするインターン

 

以上、4名の受賞者からのメッセージでした。

第2弾もお楽しみに!

 

受賞作品と授賞式の詳細はこちら:http://www.unic.or.jp/news_press/info/30802/

 

パレスチナのガザで活動する若手女性起業家とジェンダーやビジネスについて語らう

9月6日、ガザの若手女性起業家のマジド・マシュハラウィさんが国連広報センターを訪問しました。ジャパン・ガザ・イノベーション・チャレンジ ( Japan Gaza Innovation Challenge )が主催するビジネスコンテストで2016年に優勝、環境に優しい建設用ブロックを開発・販売する「Green Cake」という会社の設立、家庭用の太陽光発電機器を提供する「SunBox」の共同設立など、マジドさんは実業家として目覚しい活動をしています。今回、国連広報センターインターンの王郁涵、倉島美保、大上実、呂揚の4名が、マジドさんと、ガザの現状、ジェンダー問題、ビジネスなど、様々なテーマについて意見交換を行いました。

 

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マジドさん(右から3番目)と写真撮影@国連広報センター

 

~インタビュー~

インターン(以下I):マジドさんがビジネスを始めたきっかけは?

マジド(以下M):ガザでは、爆弾によって人の命が奪われ、街が破壊されている現状があります。実際に、爆弾が窓に投げ入れられて、人の命が奪われる姿を目の当たりにしたこともあります。その時、何かを変えていかなければならないと感じ、どうすれば変えることができるのかを考え続け、ボランティアに参加しました。土木工学を専門に勉強した経験を活かして、紛争によって破壊されたガザの建物の跡地から取り出した焼却灰を利用して、新種ブロック「Green Cake」を考案しました。

 

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2014年の紛争で崩壊したガザの街
©UN Photo/Shareef Sarhan

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新種ブロックGreen Cake製造の一コマ
©Green Cake

 

I:会社経営で苦労することはありますか?

M:経営は本当に難しいです。「SunBox」という会社には多国籍の人が働いており、彼らが満足して仕事ができるためにはどうすれば良いか、また、仕事に対して積極的に取り組めるようにするにはどうすれば良いかをいつも考えています。いまは資金調達よりも人材育成に焦点を当てています。会社経営をしていて、人をマネジメントすることの難しさを感じました。

 

I:ガザの現状はどうなっていますか?

M:良い部分と悪い部分があります。ガザの大学就学率は中東で最も高く、ほぼすべての子どもが学校に通っています。一方で、卒業後の進路が不安定で将来に希望が持てず、これから先の将来を考える機会が与えられていないことが問題です。問題の原因は紛争です。産業が破壊され、経済が停滞しているため、十分な雇用を生み出せず、失業率が高まっています。特に女性の失業率は約6割、若年層では8割に達していると言われています。

 また、ガザでは社会参加が制限されることがあります。ガザでは、多くの女性は若く結婚して家庭に入ることを期待されており、就職先を探すのは至難の業です。女性に限らず、能力ある若者はたくさんいます。専門知識やスキルを持ち、才能溢れる人が大勢にいるのに、それを活かすチャンスがありません。女性でありながらエンジニアでもある私は、このような状況に本当にフラストレーションを感じます。だからこそ、自ら起業をして、ガザの人々に希望のある未来を作っていきたいと思っています。

 

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マジドさんにインタビューをするインターン

 

I:成功までの経緯は?

M:大学4年生のときに、「Green Cake」のアイデアが浮びました。アイデアを形にするため、リサーチして資料をたくさん作りました。ビジネスプランやキャッシュフロー計算書を作りましたが、教授に見せたら、「なんだこれは!」と資料を跳ね返されたこともありました。大学生活では苦い思い出も少なくなかったですね。

 初めは、ビジネスについて何もわかりませんでした。ビジネスのやり方を学ぶためにアメリカへ行き、MIT Enterprise Forum, Pan Arab Region主催のアラブ・スタートアップ・コンペティション(Arab Startup Competition)に参加しました。そこでは、MITの教授や2億円を稼いだ起業家と出会い、「ビジネスってなんて壮大な世界なんだ!」と触発されました。そして、私も「SunBox」を始めたのです。クラウドファンディングで資金調達し、「Green Cake」では9人、「SunBox」では10人を雇いました。そこからビジネスは進んでいきました。

 

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MIT Enterprise Forum, Pan Arab Region主催のアラブ・スタートアップ・コンペティション社会起業家部門2位を勝ち取ったマジドさん
©Majd Mashharawi

 

I:ガザの女性はどのような立場に置かれているのですか?

M:ガザの社会は保守的な側面があり、女性は若くして家庭に入らなければいけないケースがあります。実際に、結婚問題を抱えていた女性メンバーは私たちのプロジェクトから身を退き、ある時期から連絡が取れなくなりました。私が思うに、彼女の結婚が少なからず関係していたと思っています。若く、夢と才能にあふれた女性の多くが、大学在学中に親が決めた相手と無理やり結婚させられるケースもあります。結婚後、大学に行くことはもちろん、夫の許可を貰わないと外出ができない女性も存在します。まるで箱のような場所で暮らしている女性がたくさんいるのです。

 

I:世界中の女性へのメッセージをお願いします。

M:自由以上のものは必要なく、自由であることに感謝することです。才能を持っているなら、それを正しいことのために使う方法を考えるのです。自分自身の個性を追求し、一人の独立した人間として生きていくことが大切です。経済的自由さえあれば、社会的圧力のもとで生きなくとも、生活する力を得ることができます。他人にコントロールされないために、希望を持って前へ進める力強い人間をめざしてもらいたいと思います。みんなで力を合わせて、自分が主役である人生にしていきましょう。

 

I:若い起業家へのメッセージをお願いします。

M:ビジネスで何よりも大事なのは、人と人とのネットワークを築くことです。資金や資本を調達する唯一の方法はすべて、人と人とのつながりから生まれます。ビジネスを始める前に、だれがサポートしてくれるのか、どれくらいの人が共感してくれるのかという観点を持つことが大切です。メンター・コーチ・アドバイザーといったサポーターを見つけることが、ビジネスの成功に繋がっていきます。

 

インターンの感想~

 貴重な経験を共有してくれたマジドさん、インターン一同感謝しています。本当にありがとうございました。ジェンダーの課題やビジネスの壁に何度もぶつかりながらも、様々な挑戦をして乗り越えていったマジドさんの前向きな姿勢や、活き活きとビジネスを語る姿に多くの刺激を受けました。

 また、自分で自分の限界を決めることなく行動を起こし、ガザを良い方向に変えようとするマジドさんから、強い責任感を感じました。私たちインターンにとって、今回お会いしたことは新たに多くのことを考えるきっかけとなりましたし、何か自分も行動したいという思いに駆られました。マジドさん、今後のご活躍を応援しています。

 

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マジドさん(一番左)と語り合う国連広報センターのインターンたち

 

こちらのブログもご覧下さい↓

http://blog.unic.or.jp/entry/2018/06/28/110710

国連広報センター(UNIC)インターンで学んだこと

 

こんにちは。国連広報センターで2017年9月から12月まで、3ヶ月インターンをしていた、山田奈菜実です。私は多摩美術大学を卒業後、アイルランドで留学をし、その後この国連広報センターのインターンとして働かせていただきました。国際機関の広報という立場に短い間ですが置かせてもらい、様々なことを学ばせていただきました。

 

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インターンは毎日、日本語6社、英語2社の新聞を読むことから始まります。国際関係のニュースをメインにクリッピングをすることで、自身の知識を莫大に増やすことができます。また、その際に他の様々なバッググラウンドを持ったインターンのと、国際問題についての各々の意見を交換し、時には議論することで、多角度から物事を考えることが出来ます。

 

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毎朝の新聞作業は、国連が扱う国際問題を正確に知るためにも大切な作業です

 

新聞が終わった後、インターンは各々自分の業務に移ります。例えばメディアモニタリングという、主に日本で国際的な出来事が起こった時に、紙の新聞だけではなくインターネットやテレビや共同通信社など様々な媒体から、ニュースを調べる作業です。報道の仕方の違いや取り上げられ方の違いを感じ、比較することは大変勉強になりました。

 

国連広報センターのインターンは学部生からも受け入れているので、他の国連機関のインターンより、バックグラウンドに多様性があります。時にはお互いの知識を共有しあいながら、国連に限らず様々なことを語り合います。いつも4、5人のメンバーで成り立つインターンたちは笑いが絶えません。

 

また、私は美術大学卒業ということで、国連広報センターにおける様々なグラフィックやアートといった観点からも物事を見させていただきました。TwitterFacebookの広報活動に携わらせていただいたり、広報活動の画像やヘッダーも制作させてただきました。

 

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SDGsクッキー。手書きで描かれた17の目標が美しいです。

また、国連広報センターには様々な配布物があります。国連の基本を教える「国連の働き」や「SDGsナマケモノにもできるアクションガイド」、国連の定期刊行誌「Dateline」…。1つ1つの資料に目を通すだけで、国連についてより深く知れます。職場のふとした所にも、知識が溢れているのです。

 

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国連広報センター発行の刊行物。国連大学1階でも手に入れることが出来ます。

深く学んだ物事の1つとして、国連が2020年までに掲げている目標「持続可能な開発目標~SDGs」があります。その目標について、企業の方や民間の方から毎日くる様々な質問に応対するのもインターンの仕事です。おかげでSDGsについて、国連の中の立場から深く知ることが出来ました。

  

 私がインターンとして携わった期間は、特にイベントやゲストが多い時期でした。国連NY本部から事務総長アントニオ•グテーレス氏がお見えになり実際に講演を聞き、加えてお会いする機会にも恵まれました。この機会を設けてくださった職員の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。 

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右手前、アントニオ・グテーレス国連事務総長インターン。日本記者クラブにて。

 

また、その他にもアミーナ・J・モハメッド国連副事務総長や、マーヘル・ナセル国連広報局アウトリーチ部長がおいでになって講演会とレセプションに参加させていただく機会もいただきました。

 

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アミーナ・J・モハメッド副事務総長とUNICの職員と

 

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マーヘル・ナセル国連広報局アウトリーチ部長とインターン

 

イベントでは、SDGsフォトコンテスト2017の運営をさせていただきました

フォトコンテストについて知りたい方はこちら。

http://www.unic.or.jp/news_press/info/26339/

 

国連ニューヨーク本部のニュースにも取り上げられました。

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=57955#.WkNt5WK0OMl

bit.ly

 

このイベントは職員の方1人とインターンによって運営されました。

審査をはじめ、受賞者の連絡、受賞作品の翻訳作業、商品手配や当日のプレゼン資料もすべてインターンの仕事でした。

 

私はNikon様と一緒に、受賞作品を扱った大きなパネルを作らせていただきました。

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制作した作品パネル。ここで使われる日本語の翻訳作業もインターンが担当しました

このパネルは現在上智大学が所有しており、申し込みさえすれば無償で貸し出しもできます。興味のある方は是非上智大学の広報室に連絡をしてください。

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上智大学でのフォトコンテスト展示(2017年12月14日)


 

受賞後は朝日新聞をはじめ、Japan TImesなど多くのメディアに取り上げてもらいました。

 

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2017年12月31日 朝日新聞朝刊


 

また、大賞受賞者のルイスさんをブラジルからお呼びする機会を設けました。はじめは緊張していましたルイスさんは、授賞式を経て会話を重ねるうちに写真の話やコツなど様々なことを語ってくれるようになりました。

ルイスさんとインターンのインタビューはこちら。

http://blog.unic.or.jp/entry/2017/12/08/153326

 

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カメラをいじる著者

 

国連広報センターのインターンは、一言では書き表せないほど、様々な出来事に溢れた3ヶ月間でした。

またビジネスとして英語を使う職員の方々の語学力と専門性の高さに驚き、その仕事を拝見させていただくことで大変勉強になりました。

国連広報センターの職員のみなさん、そしてインターン仲間のみんな、本当に素晴らしい時間をありがとうございました。

 

2017年12月27日 インターン 山田奈菜実

 

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