国連広報センター ブログ

国連のさまざまな活動を紹介します。 

「戦争と武力紛争による環境搾取防止のための国際デー」とアトゥール・カレ国連オペレーション支援局担当事務次長の訪日を振り返って

皆さんは、11月6日の「戦争と武力紛争による環境搾取防止のための国際デー」を、そして戦争や武力紛争が環境に与える影響をご存知でしょうか?

この国際デーを機に、2019年10月に訪日したアトゥール・カレ国連オペレーション支援局担当事務次長が東京大学公共政策院で開催された講演会で紹介した、環境に配慮した国連ミッションの現場での施策や、こうした平和と安全を確保する活動で必要とされている人材についてご紹介します。

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講演会「国連平和維持活動: 今日と明日」で登壇するアトゥール・カレ国連オペレーション支援局担当事務次長 ©UNIC Tokyo

 

戦争と武力紛争による環境搾取防止のための国際デーとは

 

戦争や武力紛争によって犠牲になるのは人だけではありません。あまり知られていませんが、環境も戦争の犠牲となります。軍事的優位性を確保するために、井戸水は汚染され、畑は焼かれ、森林は伐採され、土地には有害物質がまかれ、動物は殺されます。

他方で、平和と安全にかかわる国連の活動においても、環境に負荷がかかってしまうことがあります。国連環境計画(UNEP)の報告によると、2017年に国連平和維持活動や政治的ミッション政治活動、それらの支援活動によって100万トン以上の二酸化炭素が排出されました。そのうち、半分以上が施設から排出されていました。

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南スーダンにて紛争を調停するUNMISSの兵士たち ©UN Photo

 

平和と安全に関わる国連の現場における環境マネジメント

 

こうした負荷を軽減するため、国連は、環境に配慮しながら紛争防止、平和維持そして平和構築に取り組むことに重きを置いています。 

例えば、国連レバノン暫定軍(UNIFIL)は、本部内で太陽光発電を動力源とする電気自動車を使用しています。また、基地にも太陽光発電を導入し、特に情報通信技術サービスの施設ではエネルギーの70%を太陽光発電で補うことで、3か月で4,806キログラムの二酸化炭素の排出量を減らすことに成功しました。

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レバノンのナクーラ(Naqoura)にある太陽光発電を取り入れたUNIFILの施設 ©UN Photo/Pasqual Gorriz

また、水の消費量を削減する試みも積極的に行われています。

例えば、国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)では、水が不足している南スーダンでの活動で水を効率的に使用し、水の使用量を減らすための取り組みを行っています。

低水量シャワーヘッド付きのトークン式シャワーを導入することで、シャワーに使われていた水量を50%も減らすことができるようになりました。さらに、太陽光発電で動いたり起動時間を制限したりと工夫がこなされた水処理施設、1万リットルの雨水を集めることができるタンクを導入しています。

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UNMISSによってジュバ(Juba)近くの地域に譲られた水処理施設。15時間のみ稼働させることで、設備の劣化を抑えることにつながる ©UNMISS

国連オペレーション支援局の前身の国連フィールド支援局は、2017年に、平和活動による天然資源利用効率を最大限に高め、人間や社会、生態系に対するそのリスクを最低限に抑えるための新たな戦略を発表しました。SDGsに沿った6か年戦略は、エネルギー、水と廃水、固形廃棄物、より幅広い影響、環境マネジメントシステムという5つの柱に基づき、課題と目標を定めています。詳しくは、こちら

 

カレ事務次長から日本の若者にむけてのメッセージ

 

アトゥール・カレ国連オペレーション支援局担当事務次長は、10月16日に内閣府国際平和協力本部事務局と東京大学公共政策院が共催した「国連平和維持活動: 今日と明日」と題された講演会で、太陽光発電や他の再生可能エネルギーの活用に今後より力を入れていくと語りました。このような技術面でのイノベーションを進めるためには、エンジニアや環境の専門家といった人材が必要とされています。 

カレ事務次長は、日本の若者が国連の平和と安全に関する活動に直接携わるキャリアを形成する方法として、「国連では、私の部局が毎年運営している国連事務局ヤング・プロフェッショナル・プログラム(YPP)というものがあり、32歳以下の日本の若者には是非このYPPに応募し、挑戦して欲しいと思います。また私は、日本の方々に2~4年間の短期で、国連ボランティアとして平和維持活動および平和活動における責任のあるポジションに就くことも検討して欲しいと思います。加えて、私は日本政府に対して、将来国連の一員になりうる優秀なジュニア・プロフェッショナル・オフィサー(JPO)を派遣し続けることを推奨します。したがって、平和維持活動に直接的に携わるためには様々な方法があります」と述べました。

また、平和や安全の分野でジェンダー平等を実現する必要性を訴え、より多くの女性の活躍を望んでいることを強調しました。国連平和維持活動の報告によると、平和維持活動にあたる女性の割合は、2019年8月時点で軍事要員では約5%、警察では約15%に過ぎません。

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UNMISSの平和維持活動員 ©UN Photo

さらに、カレ事務次長は日本の若者に向けて、「間接的には、日本の若者は、倫理的なビジネスを実践することによって、国連の目的に貢献することもできます。男女平等問題に取り組んでいる日本の若者は、国連の原則にも貢献しています。直接的・間接的に関わらず、是非より良い世界のために何ができるのかを皆さん方なりに考え続けて頂きたいと思います」と述べました。

カレ事務次長は、1992年に自衛隊カンボジアPKO活動に派遣して以来27年にわたりPKOを通して平和へ貢献している日本人と日本政府へ感謝を繰り返し表明しました。

日本の若手気候チャンピオン:ユース気候サミットから

2019年9月21日に、国連が気候変動対策だけにテーマを絞った若者による初のサミット「国連ユース気候サミット」が、9月23日の国連気候行動サミットの直前に開催されました。

ユース気候サミットには、全世界の18歳から29歳までの7000人を超える応募者の中から選ばれた100人の優秀な若手気候チャンピオンが、気候危機への取り組みと解決策の推進に対して示した熱意に基づき、「グリーン・チケット」獲得者として選ばれました。

100人のグリーン・チケット獲得者の一人、日本の佐藤真弓さんは、アジア太平洋地域の内外において、ジェンダーの問題や気候変動の社会的影響に取り組み、研究と啓発イニシアチブをリードしてきました。

佐藤さんが今回のユース気候サミットに参加して感じたことをお伝えします。

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グリーン・チケット獲得者の一人、日本の佐藤真弓さん

~グローバルな結束の呼びかけ~

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@UNIC Tokyo

2019年9月に、気候危機に対する自分たちの懸念を表明するための機会を求めて、何百人もの若者がニューヨークの国連本部前に結集しました。世界中の若手の活動家・学生・起業家・研究者が、新たな気候行動の運動を活発化するために国連ユース気候サミットに集まったのです。

多くのメディアが熱心に会場の外でサミットを取材していましたが、真に白熱していたことは会場内で起きていました。ポーランドやインドなど世界のあらゆる国々から集まった若者は、データストレージやメディア活用などテクノロジーによる気候変動の解決策を提示しました。また東南アジア出身の若手活動家は、若い女性たちが気候変動対策で果たす役割の重要性を強調しました。さらに島嶼国出身の若者たちは、気候危機によって島嶼国が被っている影響の不公平さを訴え、国際的な結束を呼び掛けました。

国連総会の期間中、各国のリーダーたちが自国の気候変動対策について話す一方で、若手リーダーたちは危機に対処するために必要な国と国、また人と人との協力について語っていました。この事はまさに、非協調性と怠慢が深刻な影響をもたらすとの理解の下、地政学的な境界や国家間の政治的な関係を超えた視点を持つという、若者主導の気候変動対策の特徴を表しています。

今回のサミットに参加して、私は気候危機に向けた解決策とは、一直線状ではないと気づきました。自然に基づいた解決策、フェミニストのリーダーシップ、スポーツとエンターテインメント、草の根運動、政治的アドボカシーなど、若者たちが気候正義への賛同を集める気候変動対策は、多面的で重なり合う部分を持っていました。また、こうしたアプローチは、人種差別主義や階級主義、年齢差別、ジェンダー不平等など、気候変動によって悪影響を受け、私たちの社会を蝕んでいる構造的な問題を解きほぐすことができると感じます。

これからの時代には、何が求められているのでしょうか?若者たちは、世界のリーダーや研究者、政治家に気候行動の最前線に立つ若者たちの声に耳を傾けるように求めてきました。気候行動は、一時的に着目されている事柄でも、開発用語集の「注目の話題」のようなものでもないことを明確にしてきました。これ以上の無視や裏切り、怠慢は許されず、若者は気候変動対策の道を率いているのです。

 

 

 

Secretary-General’s Visit to Japan for TICAD7

The Seventh Tokyo International Conference on African Development (TICAD7), co-hosted by the Government of Japan, United Nations, United Nations Development Programme (UNDP), World Bank and African Union Commision (AUC), was held from 27 to 30 August 2019 in Yokohama City, with this year’s theme of “Advancing Africa’s Development through People, Technology and Innovation.” UN Secretary-General Antonio Guterres visited Japan for the three-day conference alongside world leaders and innovators, taking part in meetings focusing on sustainable growth, peace and security in Africa.

At the opening session, Secretary-General Guterres remarked, “I see Africa as a dynamic continent of opportunity where winds of hope are blowing ever stronger.” Here, we reflect on the Secretary-General’s visit to Japan.

The full transcript of the Secretary General’s opening remarks at the session can be found here. 

 

Secretary-General Acknowledges Japan’s Significant Role in African Development

On the morning of August 28 and as a starter to the three-day period, the Secretary-General held a meeting with Japanese Prime Minister Shinzo Abe. During their meeting ahead of September’s United Nations Climate Action Summit, he expressed his deep appreciation for Japan’s continued cooperation with Africa, particularly through TICAD, which he stated was an important milestone for Africa to achieve the SDGs

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Prime Minister Shinzo Abe and Secretary-General Antonio Guterres ©UN Photo/Ichiro Mae

 

Secretary-General Urges for Climate Action

Speaking at the thematic session “Climate Change and Disaster Risk Reduction”, held on August 29, the Secretary-General stated,as is always the case, the poor and vulnerable are the first to suffer and the worst hit by climate impacts. That is why, as well as tackling the causes of climate change, we must leave nobody behind when dealing with its consequences.” He further warned attendees, “little undermines development like disaster. Decades of sustainable development gains can be wiped out overnight.” 

The full transcript of the Secretary-General's remarks at the thematic session can be found here.

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Secretary-General chairs the thematic session, “Climate Change and Disaster Risk Reduction” ©UN Photo/Ichiro Mae

At the subsequent press stakeout, the Secretary-General further urged both Japan and members of the international community to commit to significant climate action, commenting that, “for Africa, climate change is not a remote prospective – it is a crisis now. I myself visited Mozambique and saw the consequences of Cyclone Idai. I’ve been in the Sahel and saw the drought progressing, and with it, the disappearance of livelihoods for populations, people forced to move and the fact that conflict and terrorism were spreading, largely accelerated by climate change.” The Secretary-General’s statements were a timely reminder of the devastating impact of climate-induced disaster in impeding development in Africa. 

The full transcript of the press stakeout can be found here

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Secretary-General Guterres responds to media at the press stakeout ©UN Photo/Ichiro Mae

The Secretary-General reiterated in an exclusive interview with NHK the gravity of climate change’s effect on escalating natural disasters and the consequent humanitarian impacts, such as forced displacement. He continued by highlighting the influence that young people have in pushing for climate action, such as 16-year-old Swedish climate activist Greta Thunberg. 

              Secretary-General Guterres in an exclusive interview with NHK

 

Secretary-General Guterres Discusses the Future of Development in Africa

During his visit to Japan, the Secretary-General held meetings with leaders from African countries.

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Secretary-General Guterres meets with President of Nigeria Muhammadu Buhari (Top-Left), President of Egypt H.E. Mr. Abdelfattah El-Sisi (Second-Row Left), President of Burkina Faso H.E. Mr. Roch Mare Christian Kabore (Bottom-Left), President of Kenya H.E. Mr. Uhuru Kenyatta (Top-Right), Prime Minister of Mauritius Hon. Pravind Kumar Jugnauth (Second-Row Center), President of Algeria H.E. Mr. Noureddine Bedoui (Bottom-Right) ©UNIC/Ichiro Mae

 

Additionally, the Secretary-General met with numerous attendees, including heads of UN agencies and key persons who are actively involved in peace, security and development efforts in Africa.

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Secretary-General Guterres meets with UNHCR Goodwill Ambassador and musician MIYAVI (Top-Left), JICA President Mr. Shinichi Kitaoka (Bottom-Left), TICAD attendees (Top-Right), representatives from UN agencies (Bottom-Right) ©UNIC/Ichiro Mae

 

TICAD from Another Angle

Between Tuesday 27 and Friday 30, UNIC Tokyo interns visited an array of TICAD7 side events and booths that covered topics ranging from medicine, sanitation and hygiene, to climate and gender. These unique presentations and booths offered numerous insights into the potential avenues of development in Africa, as well as the Japanese individuals and organisations involved in African partnerships. 

Find further details of the side-events that occurred during TICAD7 on UNIC Tokyo’s Twitter, Facebook and Instagram pages!

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A side-event presented by NPO Afrimedico on “Achieving UHC in Tanzania’s agricultural sector based on ‘Okigusuri’, a unique Japanese medical system” (Top), a booth showcasing the collaborative “KAMPAI Project” by Hokkaido University and the University of Zambia who are spearheading a multidisciplinary approach in combating lead pollution (Bottom) ©UNIC

 

Reflections on the Secretary-General’s Visit to TICAD7 in Japan

TICAD7 facilitated high-level discussions between governments on the potential opportunities and challenges facing the African continent, while also providing an opportunity for the general public to engage with the side-booths and events organized by various NGOs, companies, and government organizations. Prime Minister Shinzo Abe also reflected on the success of TICAD7 during his address at the 74th UN General Assembly held in September 2019.

The Secretary-General reaffirmed the importance of development in Africa, while insisting on the urgency of climate change measures. He noted that Africa is on the frontline of suffering the consequences of climate change, despite contributing minimally to global warming. He called for increased investment to bolster adaptation and resilience measures, reiterating that for Africa, “climate change is not a remote prospective,” but a reality. 

TICAD7 concluded after three days packed with innovative side-events and high-profile meetings. For further details about the conference and to learn more about international partnerships with Africa, visit the official TICAD7 page here.

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Secretary-General Guterres (Front-Row Center) with leaders in attendance at TICAD7 ©UNIC/Ichiro Mae

 

ダイバーシティー&インクルージョンを体感する「未来言語ワークショップ」

 

国連広報センター所長の根本です。

 

聾・視覚障害、知的障害、精神障害などの障害とともに生きる人々、また日本語がわからない外国人は、様々な言語的な壁を感じながら日本で暮らしています。そんな方々のニーズや心細さを疑似体験して、「言葉」を「伝える」ことの意味を体感しようという「未来言語ワークショップ」が10月20日、京都国際映画祭のSDGs企画として開催されました。まさに「誰一人取り残さない」を体感して理解を深めようというイベントです。

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「未来言語ワークショップ」に参加する国連広報センターの根本所長(中央)

 

話せない・見えない・聞こえない中での意思疎通

 

私が参加したチームには、漫才コンビ麒麟」の田村裕さんも参加。もともと聴覚障害を持つ方も一緒です。ウォーミングアップにまず、マスク、アイマスク、音がガンガン鳴っているヘッドホーンが渡され、話せない・見えない・聞こえないという状況をそれぞれが疑似体験しながら、一人一人が次の人に自分のあだ名を伝えていく、というゲームを行いました。チームのほかのメンバーが協力して、メッセージの伝達のお手伝いをしていきます。この時点では、筆談や手のひらに書くことが許されていたので、目が見えない状況の人をみんなが助けることである程度コミュニケーションをとることができました。

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ゲームで使用されたカード

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引いたカードにあわせてゲームの準備をする参加者

 しかしながら、次の出題からは筆談・手のひらに書くことは禁止になり、ゲームのハードルがさらに高くなった状態でしりとりを行うことに。話せない人から目が見えない人(ジェスチャーでは直接には伝わらない)へ、そして目が見えない人から耳が聞こえない人(声で直接伝えられない)への伝達は、頼りたい伝達手段では直接には相手に伝わりません。そのため、周りのチームメンバーを頼ってヘルプしてもらわなければならないのですが、なかなか伝わらなくてもどかしさばかりが募ります。そんな中、「家族解散」を描いた自伝『ホームレス中学生』で知られる田村さんは、悪戦苦闘するチームのメンバーへのフォローの言葉がとてもあたたかく、「意思表示をはっきりするために、はい・いいえ、わかった・わからない、のサインを決めましょう」とリードしてくれます。

 

さらにレベルが上がって、今度は一人が見えない・話せない・聞こえないという状態になり、残りのチームメンバーが「○○を△△する」というフレーズを制限時間内で伝えるというお題です。チーム内でジョーカーを引いてしまった私がマスクとアイマスクにヘッドホーンを装着すると、外部から遮断され、何とも言えず心細い状態です。

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見えない・話せない・聞こえない状態の根本所長(中央)同じチームの麒麟の田村裕さん(中央左)

 チームメンバーたちは私のカラダを使ってジェスチャーをさせ、意味を伝えようとするのですが、明確に分かったのは「食べる」という行為のみで、あとは伝えようとする一つ一つのアクションが明確ではなく何が何だかわかりません。「????」で頭がいっぱいになったところで、タイムアップとなってしまいました。正解は「映画を観る」。「食べる」という行為は「ポップコーンを食べながらすること」を意識してのジェスチャーだったのですが、核になるメッセージからは離れてしまいました。盲目のピン芸人濱田祐太郎さんのチームは濱田さんが見事正解。「僕の腕で大きな長方形を作らされて。そして目を触られたので、大きなスクリーンを見るということなのかな、と思いました」と流石の推理力。

 

最後は難易度MAXで、話せない・見えない・聞こえない一人が、話せない・見えない・聞こえないもう一人に、「○○な(形容詞)△△を◎◎する」というフレーズを伝えるゲーム。正解の「面白い絵を描く」に対して、私のチームでは「面白い」が伝わりすぎて、「面白いお笑いを見る」になっていました。

 

アートと笑いで、みんなを巻き込む「アートオーク笑」

 

それに引き続いて、障害のあるアーティストが最低落札金額を決め、一般の方を巻き込む「オークション」と「笑い」が融合した今までにない新しいオークション「アートオーク笑」が、やはり京都国際映画祭のSDGs企画として行われました。個性のはじける作品を描いたアーティスト、描かれた芸人、そして司会の河本準一さんのおしゃべりが純粋に楽しく、これが障害や生きづらさを抱えた方々による世に言う「アウトサイダーアート」であることを忘れていました。作品の作り手とモデル双方のナマの声を聞いた上でのオークションという豪華な設定に、つい熱くなって参戦。河本さんを描いたステキな肖像画を競り落としました!

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ご自身で描いた絵を持つXLさん(左)、絵のモデルの濱田祐太郎さん(中央)、司会の河本準一さん(右)

 この日のイベント参加は、相手の立場になって考えることを促してくれると同時に、メッセージを伝えたいという自分の中にある欲求にも気づかせてくれました。これまでにない体験でした!ダイバーシティー&インクルージョンに関する企業での研修などにも活用できるワークショップでもあるでしょう。

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根本所長が落札した絵を描いたAckeyさん(左)

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秋晴れの中、ワークショップ以外にも様々なイベントが開催されていました


 

【第7回アフリカ開発会議(TICAD7) 】国連事務総長訪日とTICADを振り返る

 

日本政府、国連、国連開発計画(UNDP)、世界銀行及びアフリカ連合委員会(AUC)が共同で開催する第7回アフリカ開発会議(TICAD7)に出席するため、アントニオ・グテーレス事務総長が2019年8月27日から30日まで訪日しました。

横浜市で開催されたTICAD7のテーマは「人材、技術そしてイノベーションによるアフリカ開発の促進」。グテーレス事務総長は世界中から集まったリーダーやイノベーターとともに、アフリカの平和と安全、持続可能な開発に関わる様々な議論に参加しました。

TICAD7開会にあたり「私はアフリカを、チャンスにあふれた活力ある大陸として捉えています。そこでは 希望という風がかつてなく強まっています」と述べた事務総長の訪日を振り返ります。

 

日本の重要性を強調

 

TICAD7開会に先立ち、事務総長は日本の安倍晋三総理大臣と会談しました。その中で事務総長は9月の気候行動サミット開催に向けて、アフリカが持続可能な開発目標(SDGs)を達成する上で、日本のTICAD7開催への深い感謝を表明するとともに、日本の役割の重要性についても述べました。

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安倍晋三総理大臣とアントニオ・グテーレス事務総長 ©UN Photo/Ichiro Mae

 

気候変動問題を強調

 

事務総長は会議2日目の8月29日に「気候変動・防災」をテーマとした会合に出席し、「常にそうですが、気候変動の影響で最初に、最も大きな打撃を被るのは貧困・弱者層です。気候変動の原因に取り組むだけでなく、その影響に対処する際に誰一人取り残してはならない理由も、そこにあります。」と語りました。さらに「災害ほど開発を損なうものはありません。数十年かけて達成された持続可能な開発に向けた前進が、一瞬にして水泡に帰してしまいかねないからです。」と警鐘を鳴らしました(セッションでの発言の全文はこちら)。

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テーマ別会合「気候変動・防災」で挨拶するアントニオ・グテーレス事務総長 ©UN Photo/Ichiro Mae

また、事務総長はメディア取材を通して、広く日本と世界の人々に向けても気候変動対策の必要性を訴えました。

テーマ別会合「気候変動・防災」終了後には、ぶらさがり取材で事務総長は「アフリカにとって、気候変動は将来のありうる見通しなどではなく、今まさに起きている危機だということです。私自身、モザンビークを訪問し、サイクロン・イダイによる大きな被害を目撃しました。サヘル地方を訪問した際は、干ばつの広がりと、それに伴う人々の生計手段の消滅、移動を強いられる人々、そして、気候変動が紛争やテロの蔓延を一気に加速させているという事実を目の当たりにしました。」と述べ、アフリカ開発においても気候変動問題の深刻さを重ねて強調しました(発言の全文はこちら)。

 

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記者からの囲み取材に答えるアントニオ・グテーレス事務総長 ©UN Photo/Ichiro Mae

 

さらにNHKによるインタビューにも答え、気候変動の影響が自然災害や強制移住などの人道的問題を悪化させていると強い危機感を表しました。また、スウェーデンの16歳の少女、グレタ・トゥーンベリさんら若者の活動に触れ、気候変動問題に取り組む上での若者の重要性を強調しました

         NHKによる単独インタビューに応じるアントニオ・グテーレス事務総長

 

アフリカの開発と将来を会談

 

今回の訪日中に、事務総長は、アフリカ各国首脳などとの会談に臨みました。

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ニジェールのマハマドゥ・イスフ大統領(左上)、エジプトのアブドルファッターフ・アッ=シーシー大統領(左中段)、ブルキナファソのロック・マルク・クリスチャン・カボレ大統領(左下)、ケニアのウフル・ケニヤッタ大統領(右上)、モーリシャスのプラビンド・ジュグノート首相(右中段)、アルジェリアのヌールディン・ベドウィ首相(右下)、とそれぞれ会談するアントニオ・グテーレス事務総長 © UNIC/Ichiro Mae

 

そのほか、国連諸機関の長やアフリカの平和と安全や開発に積極的に関わっている著名人など、訪日中に大勢の人たちとも意見交換を行いました。

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UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)親善大使のアーティストMIYAVIさん(左上)、JICAの北岡伸一理事長(左下)、TICAD出席者(右上)、国連関係者(右下)とそれぞれ談笑・会談するアントニオ・グテーレス事務総長 ©UNIC/Ichiro Mae

 

様々な角度から見たTICAD

 

国連広報センターのインターンたちは27日から開催されていた様々なサイドイベントやブースも回りました。医療と保健衛生、環境、ジェンダーといった様々な分野で、アフリカの潜在的可能性やアフリカ開発における日本の各個人・団体の取り組みについて、理解を深める機会となりました。参加したサイドイベントについての詳細は広報センターの各種TwitterFacebookInstagramでご覧ください!

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TICAD期間中に開かれた、NPO法人Afrimedico によるサイドイベント「日本発祥の置き薬モデルで、タンザニア農産部のUHC実現をめざす」(上段)と多分野融合型のアプ ローチで鉛汚染問題を解決に導く取り組みを行っている「北海道大学ザンビア大学 KAMPAIプロジェクト」のブース(下段)©UNIC

 

事務総長訪日のTICADを振り返って

 

今回のTICADでは、国連としてアフリカの潜在的な可能性およびその妨げとなっている諸問題について、政府とのハイレベルな会談・会議で議論するとともに、NGOや民間企業、政府関連組織といった様々な組織によるサイドイベントやブースを通して一般の方々にも考えていただく良い機会となりました。安倍晋三総理大臣も、2019年9月に開かれた国連総会における一般討論演説の中で、TICAD7の成果を強調しています。

事務総長はアフリカにおける開発も重要ですが、同時にアフリカ諸国がほとんど助長していないにもかかわらずその影響をまともに受けている気候変動問題にも取り組まなければならないと重ねて訴えました。そして、アフリカにとっても気候変動問題が現実となっている今日、適応とレジリエンスのための投資の増大を呼び掛けました。

アフリカ大陸と日本は地理的には距離がありますが、今回のTICADをきっかけに皆さんもアフリカに対する関心と理解を深めましょう! ⇒TICAD7の詳細はこちら

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TICAD参加国・地域の首脳とアントニオ・グテーレス事務総長(下段左から3番目) ©UNIC/Ichiro Mae

 

国連総会で見えた、持続可能な社会を実現する多様なコラボレーション

国連広報センターの根本かおる所長は、2019年9月23日から27日まで、第74回国連総会のハイレベルウィークに参加するためアメリカ・ニューヨークを訪問した。193の国連加盟国の首脳陣に加え、世界中のあらゆる分野からパートナー達が集ったこの場で見えてきた持続可能な開発を達成するためのアプローチを紹介します。

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国連と株式会社サンリオの戦略的協力の発表会に参加する根本所長(右端)©UN/David McCreery

 

企業と若者そしてキティも:非国家主体が国連総会で主役に

 

ニューヨークに出張して国連総会のハイレベルウィークに出席、世界レベルのアジェンダ・セッティングの最前線の熱量に直接触れる機会に恵まれました。「1 Week, 5 Summits, 17 Goals(1週間に5つのサミット級会合、17つのSDGsのゴールすべてを議論)」という合言葉が表すように、9月23日から27日にわたり世界中から集まった首脳陣を交えて、国連はハイパー・アクティブな場となりました。

国連本部がカラフルなSDGsのロゴとアイコンがあちこちに散りばめられる中、SDGs採択後初めてとなる首脳レベルでの「SDGサミット」が9月24・25日の両日開催されました。初日の24日には国連とハローキティSDGsについてコラボし、SDGsに関して「#HelloGlobalGoals」グローバル・ビデオ・シリーズを立ち上げることを発表。SDGsのゴールの17色をあしらった特注の衣装で登場したハローキティは、国・大陸・男女・年代を越えて大人気で、加盟国のリーダーや外交官、世界のメディア関係者らからの記念撮影のリクエストにフレンドリーに応じていました。日本のソフトパワーの代名詞とも言えるハローキティSDGs推進に力を貸してくれることを個人的にも誇らしく感じました(戦略的協力の詳細はこちら)。

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「#HelloGlobalGoals」グローバル・ビデオ・シリーズの発表での根本所長とハローキティ ©UNIC Tokyo

ハローキティに限らず、企業・市民社会・著名人ら非政府のアクターたちが国連総会ハイレベルウィークにあわせて設けられた様々な議論の場に積極的に登壇して主張し合い、ネットワークを広げている様子にも大いに刺激を受けました。こうした場があるということをより多くの日本のステークホルダーにも知っていただき、参画を検討していただければと思います。

 

SDGs達成期限の2030年まで、残り10年

 

採択から4年経ったSDGsについては、優良な取り組み事例も生まれているものの進捗の速度は遅く、到底2030年に目標を実現できる目途は立っていません。点の戦いを線、そして面に拡大し、加速化することが急務です。社会的不平等の悪化や、場合によっては取り返しのつかない気候変動と生物多様性喪失の影響によって、これまでに実現した前進が後戻りする危険さえ指摘されています。その危機感から、2020年1月1日から2030年までを「SDGs達成のための行動の10年」としてあらゆるステークホルダーの力を結集させることになりました。

 

若者が先導する気候行動

 

ハイレベルウィーク開催の5つのサミットの中で最も注目を集めたのは、23日の「気候行動サミット」でした。スウェーデン出身の16歳の少女グレタ・トゥーンベリさんは若者たちの怒りを込めて「How dare you?(よくもできるものですね)」という言葉を何度も使いながらスピーチし、日本でも大きく報じられました。

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気候行動サミットのオープニングに登壇するグレタ・トゥーンベリさん ©UN Photo/Cia Pak

 気候変動は人類の存続を揺るがす脅威となり、「気候危機」「気候非常事態」という言葉で語られるようになっています。今年だけでも巨大ハリケーンモザンビークバハマ諸島などに壊滅的な被害をもたらし、日本でも台風15号が千葉県などを直撃、異例にも10月に台風が発生しています。このままでは21世紀末に海面は1メートル以上上昇し、大規模な高潮もより高頻度で発生すると見られています。

 

23日の「気候行動サミット」に先駆けて、21日には「国連ユース気候サミット」を開催、これは若者が主役となる気候に関する初の国連の会議となりました。こうした国連での動きに呼応して、世界の若者たちは9月20日から27日の期間中「グローバル気候ストライキ(日本では「マーチ」)」をプッシュし、全世界で20日に400万人以上、期間を通して750万人以上を動員しています。

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ニューヨーク国連本部前に集まった若者による気候行動への呼びかけに参加するグレタ・トゥーンベリさん(中央)©UN Photo/Manuel Elias

私も、国連広報センターがある国連大学本部をスタート地点とした20日の東京でのマーチに参加し、「気候正義(Climate Justice)」を求める若者たちの生の声に接した上でニューヨーク入りしました。この美しい地球と豊かな社会を次世代につないでいけるよう、私たちの消費やライフスタイルの選択から世界を変えられる工夫をより積極的に発信して、その動きを確かなものにしていきたいと願っています。 

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ファッション発―気候変動への取り組み ~1人当たりの衣服消費に伴うCO₂排出量が最大の国、日本で私たちに何ができるのか~

 

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©UN

皆さんは、私たちの日常生活を支えるファッション業界が気候変動に与える影響をご存知でしょうか?「持続可能なファッション」をテーマに国連広報センターが開催した8月8日(木)のFacebook ライブについてお伝えします。

 

ファッション ― 気候変動抑制へのカギ

 

気候変動の地球に与える影響は、日々世界各地で起きています。

実際に、世界気象機関(WMO)によると、2019年の7月は観測史上最も暑い月になりました。

 

・衣料品と履物の製造は、全世界の温室効果ガス排出量の10%を占めています。

ジーンズ1本を作るためには、約7,500リットルの水が必要になりますが、これは平均的な人が7年かけて飲む水の量に相当します。

一般的に、人が買う衣料品の数は15年前と比較して60%増加している一方で、平均的な着用期間は半分に減っています。

このように実は、ファッション産業が環境に与える影響は計り知れません。

 

さらに、Carbon Trustによれば、日本は1人当たりの衣服消費に伴うCO₂排出量が世界平均(約50kg)の約5倍で、最も多い国(約270kg)なのです!

 

生活にうるおいを与え、着る人の気分をあげてくれるファッションがこれほどの影響を与えてるとは、驚かれる方も多いのではないでしょうか?

 

しかし気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局長のトリシア・エスピノーサ・カンテリャーノ氏によれば、世界の文化の二歩先を行っているファッション産業は「課題先行型」と言え、世界の気候変動問題を主導することができます。

 

いま、9月23日にニューヨークの国連本部で開催される国連気候行動サミットに向けて、個人による気候変動対策としてできることをグローバルに呼びかけるActNowキャンペーンが展開中です。その具体的な行動の一つとして、どういった衣服をどのように着るかという選択の仕方で世界を変えようと呼びかけているのが、国連が立ち上げた「ファッションチャレンジ」キャンペーンです。

 

国連広報センターは、この「ファッションチャレンジ」キャンペーンを記念して、「持続可能なファッション」をテーマに8月8日(木)にFacebook ライブを開催しました。国連広報センターの根本かおる所長が日本環境設計株式会社 取締役会長の岩元美智彦さん、株式会社ハースト婦人画報社 ELLE Japon 編集長の坂井佳奈子さん、ハフポスト日本版 ニュースエディターの小笠原遥さんとともに、サステナブルなファッションの実現に向けたアパレル産業の取り組みや、それを可能にする技術革新、そして消費者の関心などについてライブ配信しました(プログラムの詳細はこちらをご覧ください)。

 

ファッション業界やメディアができること

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株式会社ハースト婦人画報社 ELLE Japon 編集長の坂井佳奈子さんが世界の持続的なファッションのトレンドを紹介 ©UNIC

 

まず、日本環境設計の岩元さんが自らリードしてきた衣料回収プロジェクト「BRING」について語ってくださいました。「BRINGはリサイクルしたい消費者と企業同士をつなぐプロジェクトです」と紹介し、「重要なことはいかに好循環を生むことができるかで、そのためにはリサイクル製品もファッショナブルなものでなければなりません」と強調しました。

 

ELLE Japon 編集長の坂井さんは、こうした社会課題の解決にむけたメディアの役割として「時代をクリエイトするというミッションを持つ会社のファッション誌として、編集者のクリエイティブな発想、エッセンスを交えて読者の興味を持ってもらう。そういう動きで社会への恩返しをしていきます」と述べました。

 

またハフポスト日本版の小笠原さんは、「ウェブメディアとしてSNSを使って小さな取り組みを伝えることができます。私たちの生活の身近なところから実践してみるという伝え方を心がけ、いかにこの問題を自分事にできるかが大切です」と語りました。

 

またライブ中に寄せられた、「ファッション業界の短いスパンで流行が変わる問題についてどの様な取り組みが必要か」という質問に対して、坂井さんは「ファストファッションの流行による衝動買いは現代の私たちには避けられません。だからこそ、BRINGを通じてリサイクルを推進することが大切です」と答えました。

 

さらに岩元さんは、何回も衣服をリサイクルすることで、リサイクル素材を用いらずに生産する工程に比べて生産にかかる石油の使用量が削減できるため、地下資源競争を減らすことができ、環境対策と同時に平和構築につながる可能性があると言います。

 

 私たち個人ができること

 

今回のイベントを通じて、ファッションを本当の意味で持続可能なものにするには、私たち個人のレベルからボトムアップで行う取り組みが大切だということに改めて気づかされました。

 

さらにActNowはこうした個人レベルからの気候変動問題への取り組みを広げるために、ActNow.botというFacebook Messengerを通じた取り組みも行っています(詳細はこちらをご覧ください)。

 

気候変動への取り組みは、ファッションだけでなく、以前紹介したスポーツフードチャレンジ等、私たちの身近なところから進められます。

 

皆さんもぜひ、日々の生活の中で気候変動への取り組みを始めてみませんか?

 

 日本での「ファッションチャレンジ」としてBRINGへの協力を呼びかけています!

f:id:UNIC_Tokyo:20190911143925j:plainThe North Face原宿店の佐藤嘉高店長(左)と国連広報センターの根本所長。 ©UNIC

 

 国連広報センターの根本所長もFacebookライブの当日、大切に着用してきたフリースなどをBRINGの回収ボックスに寄付しました。皆さんもぜひ、BRINGプロジェクトに参加してみてください。

 

 【日本での「ファッションチャレンジ」キャンペーン概要】

・期間:2019年8月9日から9月23日(国連気候行動サミット当日)まで(延長の可能性あり)

・衣料品の回収方法:消費者の衣料品をBRING参加企業の店舗で回収 (回収の場所と方法はこちら)

SNSでの発信: #ファッションチャレンジ #ActNow #ClimateAction を添えて、あなたのBRINGへの協力や持続可能なファッションの工夫を写真や動画に撮ってSNSで投稿してください。