国連広報センター ブログ

国連のさまざまな活動を紹介します。 

TICAD7リレーエッセー “国連・アフリカ・日本をつなぐ情熱” (9)

第7回アフリカ開発会議(TICAD7)が2019年8月28-30日、横浜市で開催されます。日本では6年ぶりとなるTICADに向けて、国連広報センターはアフリカを任地に、あるいはアフリカと深く結びついた活動に日々携わっている日本人国連職員らに呼びかけ、リレーエッセーをお届けしていきます。

 

取り上げる国も活動の分野も様々で、シリーズがアフリカの多様性、そして幅広い国連の活動を知るきっかけになることを願っています。第9回は、国連児童基金UNICEFニジェール事務所で教育チーフを務める渋谷朋子さんです。 

 

第9回 国連児童基金UNICEF

渋谷朋子さん


ニジェールで希望の光をともす日本・JICAとUNICEFの教育協力~

 

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東京都出身。ボストン大学ジャーナリズム学学士、オックスフォード大学比較教育学修士ケープタウン大学社会開発学博士。日本で英字新聞記者を務めた後、青年海外協力隊員としてガーナの村の学校へ。以来20年間アフリカの教育開発に携わる。UNICEFには2005年に教育担当官としてブルンジ事務所に赴任して以来、モザンビークギニアビサウブルキナファソ各事務所を経て現職に至る

 

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ケニアで考える:SDGs推進の国連のチーム力、そして日本とのパートナーシップ (4)

連載第4回 青い海、白い砂浜、そしてテロとのたたかい(下)

→連載第4回 青い海、白い砂浜、そしてテロとのたたかい(上)はこちら

→連載第4回 青い海、白い砂浜、そしてテロとのたたかい(中)はこちら

 

IOMチームには、ケニア第2の都市・モンバサに職を求めて移り住んだ人々が多く住むジョムヴ地区にも案内してもらいましたが、トタン屋根の家々が無秩序に立てられ、まるで迷路のような路地が続きます。麻薬の常習が深刻とも聞き、ケニア政府としてはこの地域を暴力的過激主義のリスクを受けかねない地域と見ています。 

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このコミュニティーには水道などのインフラは整っておらず、人々は大きな水の貯蔵タンクを備えた「水屋」から水を買って暮らしています。水屋は、生活用水には地下水をポンプでくみ上げた水(塩分を含んでいるため、飲み水には使えません)を、そして飲み水には給水車が地域に運んできた水を、それぞれタンクに貯蔵して、小売りするわけです。視察した時にも、給水ポイントには人々が群がっていました。 

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ケニアで考える:SDGs推進の国連のチーム力、そして日本とのパートナーシップ (4)

連載第4回 青い海、白い砂浜、そしてテロとのたたかい(中)

→連載第4回 青い海、白い砂浜、そしてテロとのたたかい(上)はこちら

 

「青い海、白い砂浜」の裏側で - しのび寄る暴力的過激主義のかげ

 

この「青い海、白い砂浜」の美しいイメージとは裏腹に、インド洋沿岸部はケニアにとっての暴力的過激主義を未然に防ぐための最前線です。モンバサを中心とする沿岸部では、地理的・宗教的なつながりもあり、ソマリアを拠点とするイスラム武装過激派のアル・シャバーブからの勧誘を受けて若者が暴力的過激主義に関わってしまうなどの危険性があるのです。また、地域に広がる麻薬の常習や非行グループの横行なども、こうした勧誘の素地になると言います。 

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モンバサ近郊の街角で(本文と直接の関係はありません) Photo: IOM/Yoko Fujimura
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ケニアで考える:SDGs推進の国連のチーム力、そして日本とのパートナーシップ(4)

連載第4回 青い海、白い砂浜、そしてテロとのたたかい (上)

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Photo: IOM/Etsuko Inoue

根本かおる国連広報センター所長は、毎年国連と日本との協働が展開する現場のオペレーションを訪問し、日本の皆さんに報告しています。第7回アフリカ開発会議 が今年8月に横浜で開催されるのを前に、3月10日から20日までの日程でケニアにおける国連の活動を「SDGs推進の国連のチーム力、そして日本とのパートナーシップ」を主眼に視察してきました。

  • 文責は筆者個人。本ブログの内容は、国連あるいは国連広報センターを代表するものではありません。
  • 写真は特別の記載がない限り、国連広報センターの写真です。

 

ブルー・エコノミーにこそアフリカの潜在力が

 

これまでケニアの内陸部での視察についてリポートしてきましたが、今回は沿岸部に移動します。ケニアの首都ナイロビは標高1800メートルの内陸部の高地にありますが、第2の都市モンバサは国際港湾都市で、インド洋に面する東アフリカ全体にとっての玄関口です。幅が広くて水深の深い入江にある、天然の良港です。

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モンバサ港から東アフリカの内陸国に広がる北部回廊 地図提供:JICA
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沖縄で感じたSDGsの浸透の手応え

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島ぜんぶでおーきな祭 -第11回沖縄国際映画祭のレッドカーペット、西川きよしさん、河本準一さん、住みます芸人のみなさんとマヘル・ナセル 国連アウトリーチ部長と根本かおる国連広報センター所長 Photo: UNIC Tokyo/Takashi Okano

国連広報センターの根本です。Laugh & Peaceをテーマに4月18日から21日まで開催された「第11回 沖縄国際映画祭•島ぜんぶでお~きな祭」では、スタンプラリー異言語脱出ゲームSDGsをテーマにした地元CMのコンペティションJIMOT CM Republic」、SDGs啓発ビデオ第3弾の上映と、盛りだくさんの企画でSDGsがフィーチャーされました。

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TICAD7リレーエッセー “国連・アフリカ・日本をつなぐ情熱” (8)

第7回アフリカ開発会議(TICAD7)が2019年8月28-30日、横浜市で開催されます。日本では6年ぶりとなるTICADに向けて、国連広報センターはアフリカを任地に、あるいはアフリカと深く結びついた活動に日々携わっている日本人国連職員らに呼びかけ、リレーエッセーをお届けしていきます。

 

取り上げる国も活動の分野も様々で、シリーズがアフリカの多様性、そして幅広い国連の活動を知るきっかけになることを願っています。第8回は、国連訓練調査研究所(UNITAR)広島事務所に勤務するマルタ・カリさんです。

 

第8回 国連訓練調査研究所(UNITAR) 

マルタ・カリ(Marta Cali)さん


若者のエンパワーメント ―サヘル諸国での汚職と戦い―

 

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広島でのワークショップにて南スーダンからの研修生と(右端が筆者)©UNITAR

プログラム・リーダーとして、UNITAR広島事務所「サヘル諸国のための汚職防止プログラム」に従事。国連政治局(DPA)、国連児童基金UNICEF)、国連開発業務調整事務所(UN-DOCO)等、複数の国連機関で約15年間にわたって、発展途上国、危機に瀕している国、紛争後国に焦点を当てた業務経験を有する。

 

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身近なことから気候変動に取り組む

気候変動に対して、私たちに何ができるのか。考えるきっかけをくれた4月5日のFacebookライブ「スポーツで気候行動に取り組もう!」について国連広報センターのインターン、田代がお伝えします。

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全員でガッツポーズをし、気候行動に取り組む強い意志を表わす
Facebookライブ登壇者のみなさん ©UNIC

世界中に広がる気候行動の輪

気候変動による影響は、地球のあちこちで起きています。

日本も例外ではありません。夏の酷暑や突然の豪雨など、その変化を身近に感じる機会が多くなり、人々の生活を脅かしています。

このような地球規模の問題に対し、新しい切り口で行動を起こそうという動きが世界中で広まっています。

その切り口はなんとスポーツ。

気候変動がスポーツに与える影響と、逆にスポーツイベントが環境に与える影響、そしてスポーツに対する人々の関心の高さに着目し、スポーツと気候変動の関係性を再認識して皆で協力していこうという考えです。

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